大谷翔平の“22の偉業” リーグ2冠は当確…史上初の50-50だけじゃない快記録の数々
DH史上初のMVPも視野…両リーグでの受賞なら2人目
エンゼルス時代を含め、飛躍的に数字を伸ばしたのが盗塁だ。シーズン59盗塁は2001年イチローの56盗塁を塗り替える「日本人シーズン最多盗塁」。9月22日(同23日)の本拠地・ロッキーズ戦では「日本人最長の5試合連続盗塁」を記録。2007年松井稼頭央、2008年イチローを抜いた。日本生まれの選手では2006年デーブ・ロバーツ(ドジャース監督)と並んだ。 26日(同27日)の本拠地・パドレス戦では「シーズン400塁打」に到達。2001年以来23年ぶりで歴代でも19人目(延べ30人目)の達成となった。シーズン411塁打は2001年バリー・ボンズに並んで歴代16位タイ。球団では1930年ベーブ・ハーマン(416塁打)に次いで歴代2位だ。 今季は54本塁打だけでなく、38二塁打、7三塁打を記録。シーズン99長打は1930年ベーブ・ハーマン(94長打)を抜いて「長打の球団新記録」となった。また、シーズン134得点は2001年イチローの127得点を塗り替え、「日本人シーズン最多得点」。「ロサンゼルス移転後の球団最多得点」で、これまでの記録は2023年フレディ・フリーマンがマークした131得点だった。 エンゼルス時代の昨季に続く本塁打王をほぼ確実とした。両リーグ本塁打王はマーク・マグワイア(1987年アスレチックス、1998年カージナルス)以来4人目の快挙で、21世紀での達成は初めて。打点王の獲得は日本人初の快挙となる。 また、3度目のシーズンMVP受賞も最有力だ。指名打者の受賞は初めてで、3度目の満票受賞となるかが焦点となりそうだ。両リーグMVPとなれば、フランク・ロビンソン(1961年レッズ、1966年オリオールズ)以来2人目の快挙となる。
小谷真弥 / Masaya Kotani