被告に無期懲役を求刑 いわき市勿来町の強盗殺人事件(福島)
福島放送
福島県いわき市で金品を奪う目的で高齢の女性をハンマーで殴って殺害した罪に問われた被告の裁判員裁判で、検察は無期懲役を求刑しました。 起訴状によりますと、福島市の木村進被告(53)は2023年2月、金品を奪おうと考え、いわき市勿来町の住宅で小松ヤス子さん(当時85)の頭などをハンマーで多数回殴り殺害した罪に問われています。 初公判で「物色したり物を盗んだりしていません」と述べた木村被告。 検察は、31日の論告で「被害者宅の引き出しが開き、現金の入っていない祝儀袋が散乱していた」と指摘し、物色していたのは明らかだと主張。 「資産を有していた被害者を狙った計画的な犯行」として無期懲役を求刑しました。 一方弁護側は「被告が被害者の自宅を訪れたのは借金3千円を返済するため」だったなどと主張し、「金品を奪う意思は認められず、殺人罪にとどまる」と訴え、懲役14年を求めました。 判決は11月6日に言い渡されます。