バイデン米大統領の警護担当のシークレットサービスが強盗に銃を突きつけられてかばんを盗まれる
資金集めのイベントに参加するため訪れていた米カリフォルニア州でバイデン米大統領（81）の警護を担当したシークレットサービスの隊員が15日午後9時半頃、強盗に銃を突きつけられてかばんを盗まれる被害に遭っていたことが分かった。 米CNNなどによると、隊員は米ロサンゼルス南部タスティンでの仕事を終えて戻る途中に住宅街で強盗に遭い、容疑者に向けて発砲したという。銃が命中したかどうかは分からず、容疑者はそのままかばんを奪って車で逃走した。隊員にけがはかったという。容疑者は見つかっておらず、地元警察は現場から立ち去った車の行方を追っている。 バイデン大統領は同日、俳優ジョージ・クルーニーや女優ジュリア・ロバーツらが主催した資金集めイベントに出席するため、G7サミットが行われてイタリアからロサンゼルスを訪れていた。 イベントには、オバマ元大統領をはじめ、同州のニューサム州知事らも出席。アカデミー賞授賞式の司会者も務めるジミー・キンメルが司会を担当し、俳優ジャック・ブラック、ジェイソン・ベイトマン、歌手で女優のバーブラ・ストライサンドら豪華セレブたちが集結し、一晩でおよそ3000万ドルを集めたと伝えられている。 イベント会場と強盗の被害が起きたタスティンは、距離的に60キロ以上離れており、直接的な関係はないとみられる。地元警察は、現場から所持品の一部が発見されたと17日に発表している。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）
