交通違反のトリコロールの違い、知ってる? 今さら人には聞けない「白切符・青切符・赤切符」の違いを簡単にお教えします
交付される色によって罪が変わる
フランス国旗の青・白・赤のトリコロール(3色)カラーは、それぞれ「自由」「平等」「博愛」を表していますが、日本では交通違反を犯したドライバーに警察官から交付される違反切符に赤、青、白の3色の切符が用意されています。この違反切符の色による意味の違いをあらためておさらいします。 【画像】色によって罪が違う!「違反切符」を見る(全6枚)
白切符
白切符の正式名は「告知票」で、反則金を納付する必要がない。もっとも軽微な交通違反のときに交付される。この場合、反則金は不要だが違反点数は1点となる。つまり注意、警告だけで済むことはない。 具体的には、 ・シートベルト装着義務違反 ・チャイルドシート使用義務違反 ・乗車用ヘルメット着用義務違反 などを犯すと、白切符を切られてしまうため注意しよう。
青切符
青切符の正式名は「交通反則告知書」。多くの交通違反が、この青切符の対象だが、違反者が大勢いるため、反則金を納付すれば、刑事訴追を免れる交通反則通告制度という特例が設けられている。青切符の違反者は反則金を収めれば、裁判や刑事罰は科せられない(違反点数はつくが5点以内が青切符の対象)。 具体的には、 ・一般道で30km/h未満の速度超過(高速道路では40km/h未満) ・信号無視 ・運転中の携帯電話の使用 ・駐車違反 ・一時停止違反 などとなっている。
赤切符
赤切符の正式名は「道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式」。これは一発で免停もしくは免許取り消しになる重大な交通違反のときに交付される。赤切符が切られると、裁判を経て刑事罰が科され、前科が付くため、立派な犯罪になってしまう。 具体的には、 ・一般道で30km/h以上の速度超過(高速道路では40km/h以上) ・無免許運転 ・酒酔い運転、酒気帯び運転 ・救護義務違反 などが該当する。 白、青、赤で罪の重さは異なるが、どの色の切符でも行政責任は問われるし、赤切符なら刑事責任まで問われてしまう(青切符も反則金を収めなければ、刑事責任を問われる)。違反を咎められ、切符を切られたら無傷(無罪放免)というわけにはいかないため、交通ルールはきちんと守り、つねに安全運転を心掛けるようにしよう。
藤田竜太(FUJITA Ryuta)
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