Peel the Appleが日比谷野音で松村美月・黒嵜奈々子のラストライブ「私は輝くことができました」
アイドルグループ・Peel the Apple(以下表記:ぴるあぽ)が、ロックの聖地として世間に知られており、国外内問わず人気アーティストのライブ会場として愛されている日比谷野外大音楽堂の地に降り立った。また“松村美月・黒嵜菜々子卒業記念公演”と銘打ち、活動を共にしていた仲間を笑顔でおくりだすためのラストライブを開催された。 【写真】土砂降りの雨が見事な舞台演出となった松村・黒嵜のラストライブステージ写真【26点】 満員御礼の会場には、推しメンのグッズやサイリウムを持ちながら、ぴるあぽを心待ちにしているファンが詰めかけていた。ぴるあぽが登壇すると、割れんばかりの拍手と声援が送られていた。 オープニング楽曲は、『はじまりのはじまり』。イントロパートでは、グループのセンターを務める浅原凜が、メンバーに囲まれながら天女の様なダンスを披露して、本公演の開幕を告げた。‟はじまり”を宣言した後は、90年後半のJ-POPソングの匂いを醸し出す楽曲『サニーガール』、観客が必ずジャンプをしてしまう『勇敢JUMP!』を続けて歌唱した。4曲目は、『Happyyyy Pop!』となり、撮影可能曲という事もあり、観客はスマホを持ながらパフォーマンスに目が釘付けとなっていた。 華麗なオープニングを披露すると、メンバー達のトークが展開していく。2024年末をもって、グループを卒業するリーダーの松村美月 、黒嵜菜々子に話が振られた。黒嵜「夢の中にいるみたいで、観客のみんなが夢の住人みたい。現実なのかなと思ったけど、めっちゃ現実!」と、高らかに声をあげていた。松村は、「今日は、一曲一曲心を込めて大切に歌います」と、それぞれ緊張した面持ちで心境を教えてくれた。 続いて披露されたのは、2024年の夏の定番曲として、数多くのフェス、ライブで披露された『灼熱Glitter』。嵐、AKB48、ももいろクローバーZといったトップアーティストにも楽曲を提供する多田慎也氏が手掛けた楽曲となり、冬空の野音が真夏日の様な熱気が帯びていた。続けて“卒業”を連想させる歌詞もある春ソング『大好きだよ、ブロッサム』をしっとりと歌い上げて、夏の恋愛ソング『夏、恋はじめます』を披露する。 ここで本公演のサプライズとして、伝説のアイドルとして人気を博した26時のマスカレイド(ニジマス)の、『GoWay』がパフォーマンスされる。ニジマスの、追加メンバー最終オーディションに参加した面々が、多く所属するぴるあぽ。オーディションの課題曲として一生懸命覚えた感慨深い楽曲であり、歌唱力が必要とされる難曲にも関わらず、見事に歌い上げていた。パフォーマンス後に春海りおが、オーディション当時の思い出を振りかえっていた。「オーディションの時は、本当に一般人で、ダンスも歌もやったことなかったんです。だから今日は、ちょっとみんなに成長した姿を見せられたんじゃないですか。どうでしたか?」と観客に問うと、沢山の声援が飛び交い湧いていた。声援を受けた春海も、嬉しそうな笑顔を見せていた。 リーダである松村が、「野音ステージが、現体制ラストのワンマンライブとなります。ラストスパートとなります!」と宣言しながら、ライブは終盤戦を迎える。土砂降りの雨が降ってきて寒さが増していくなかで、松村・黒嵜・佐野のユニット曲『リフ:レイン』が披露された。サビパートで、‟雨”というワードの歌詞が出てくる別れのソングをクールに歌唱していた。続いて大人な別れの歌『涙のDestiny』が続き、空から降る雨が舞台演出となっていて、楽曲にぴったりムードが出来上がっていた。 自身のグループ名も模した楽曲『リンゴの皮を剥くな!~Don’t Peel the Apple~』、黒嵜のソロ歌唱からスタートする『VIVA夏サンシャイン』が続き、寒波を吹っ飛ばすほどのダンスと掛け声で、会場は大盛り上がり。季節色を感じる冬のナンバー『冬色センチメンタル』、多田慎也氏が手掛けた「青春グラフィティー」が披露されていき、最後の楽曲として、本公演のテーマソング『はじまりはまだ』を歌い上げて、ライブを締め括った。 舞台を降りたぴるあぽだったが、まだまだライブを楽しみたい観客たちからは、熱烈なアンコールコールが聞こえてきた。「夢が詰まったライブ、まだまだライブを見たくないですか! 美月、菜々子、ぴるあぽの未来を願って、アンコールをお願いします!」という呼びかけと共に、会場一体となってアンコールコールが鳴り響く。