「複合災害への対応が大事」原子力総合防災訓練に向け、浅尾原子力防災担当相が県庁訪問 塩田知事「避難道整備を要望」
九州電力川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市などで2025年2月に実施される国の原子力総合防災訓練に向け、浅尾慶一郎原子力防災担当相は7日、鹿児島県庁を訪れ、塩田康一知事と面会した。能登半島地震を踏まえ、訓練の実効性向上を図る点で一致した。 「AI進化で電力需要高まる」…川内原発の「増設・建て替え」、地元新市議の半数13人が賛成 福島第1事故後の1人から大幅増、核ごみ最終処分所は… 南日本新聞アンケート
会議は冒頭以外非公開。浅尾担当相は「複合災害への対応が大事。通信障害時の復旧や給水車を使った訓練も取り入れたい」と説明した。塩田知事は事故時の避難方法などをまとめた「緊急時対応」を訓練後に改定する必要性に言及した。 面会後、塩田知事は報道陣に「能登半島地震の教訓として、避難道の整備がある。半島防災を強化することも要望した」と述べた。 浅尾担当相は、8日に川内原発、放射線防護対策施設、県原子力防災センターなどを視察。同市の田中良二市長と面談する。 能登半島地震では、北陸電力志賀原発(石川県)周辺で道路が寸断され、避難計画への懸念が相次いだ。同地震後の国の防災訓練は初めて。
南日本新聞 | 鹿児島