【独占!】“顎外し”が武器の強キャラ・東城真役のカルマに最終回直前インタビュー!
──「ブラッドマフィア」のボスで腕っぷしの強い東城を演じるにあたり、役作りで意識したことはありますか? 「形から入っていった部分はありますね。まず、制作側からの要望もあって、体重を10kg増やしました。もともとはむちゃくちゃ線が細くて、今思えばあの状態で東城役は明らかにできなかった。ただ、肉体改造にかける時間は3か月しかなかったので大変でした。ただ太ればいいわけではなく、カッコよく増量しないといけなかったから。ほかのお仕事もありながらやっていたので、顔はできるだけスッキリさせながら肉をつけていくのが大変でした。ほかにも、衣装やメークも僕からも要望を出しながらスタッフさんと一緒に作っていきました。たとえば髪型は、『東城はコーンロウにしようと思ってます』と言われて、最初はビックリしたんです。それだとちょっと軽い感じになって、ボス感が出ないんじゃないかな? って。それで、コーンロウにちょっとアレンジを加えて、前髪を垂らしてみたらどうかとか、意見を重ねながら東城のスタイルができたんです」
──ほかに、役作りで難しかったことはありますか? 「東城らしいヤンキー感を出すのは難しかったです。東城って『オイ、コラ』ってすごむようなキャラクターじゃないし、ひょうひょうとした中に怖さを出さないといけないので。だから、役を作るというよりは、自分の経験に委ねた部分はありました。東城の目つきや雰囲気って、つらいこともあったしいいこともあったという“悟り”があったうえで出来上がっているのかなって思ったんですよ。僕も、紆余(うよ)曲折ありながら、俳優という今をつかむことができたので、自分の中にある要素をいろいろ引っ張りながら、東城に落とし込んだ感じですね。そうやって命懸けで東城に近づいていったので、反響が思った以上に大きくなったことはすごくうれしいです」
──撮影中はどんな意識で東城役に臨みましたか? 「(高橋)文哉が1人2役で物語を回していくドラマだから、その“立てるべき人”を振り回していく存在が必要なんじゃないかと考えたんです。それに、登場人物たちが置かれている環境が危険ですからね。いろいろ背負うものがある人たちだとも思うし、視聴者をその世界に巻き込んでいかないといけない。じゃあ誰がその役割をやるんだ? と思った時に、東城だろうと。最初は『東城、200%までいきま~す!』っていう感覚で現場に入って、最初はほかのキャストに嫌われるぐらいの覚悟でアドリブとかバンバン入れまくりました。監督とは『東城ってこういうやつ』ということを事前に話し合って、互いの方向性が合致していたうえなので、アドリブに対するNGは一度もなかったです」