50年の時間と海を越えて描く“一生に一度の恋”アイスランド、イギリス、日本‥‥彼女の謎を追う旅の先にあるものとは 映画『TOUCH/タッチ』
アイスランドの映画監督・バルタザール・コルマウクルの最新作、映画『TOUCH/タッチ』。2024年5月にアイスランド、7月に北米などで公開され、世界中で高い評価を得ている本作が、物語の舞台の一つである日本でも公開される。この度、本作の予告映像とポスタービジュアルが公開された。 初期の認知症であることが判明した主人公のクリストファーは、人生でやり残したこと、50年前に愛した大切な人が突然姿を消してしまった謎を解き明かすことを決意する。2020年、コロナの世界的流行で国境が封鎖され始める中、アイスランドを出発するクリストファー。ロンドン・日本を旅しながら彼女を探す、時と海を越えた壮大なラブストーリーが始まる。 原作は2020年にアイスランドで発表されベストセラーとなったオラフ・オラフソン著の「Snerting(原題)」。この物語を手にしたコルマウクル監督は、「世界の国々と異なる人種、2つの時間軸と歴史的な出来事をパンデミックの世界に見事に織り込ませている」と、映画化を熱望。撮影は2022年の終わりにアイスランド・レイキャビクで始まり、ロンドンでの撮影を経て、2023年に東京や広島での日本ロケが敢行された。 2020年のクリストファーを演じたのはアイスランドの俳優でシンガーであるエギル・オラフソン。若き日のクリストファーはオーディションを経て、コルマウクル監督の息子であるパルミ・コルマウクルが演じた。そして、クリストファーが学生時代を過ごす1969年のロンドンで出会う最愛の人・ミコ役にKōki,、ミコの父でありクリストファーが働く日本料理店を営む高橋役には本木雅弘。さらに、2020年の日本でクリストファーが出会い酒を酌み交わすクタラギ役を中村雅俊、ミコを探す中でクリストファーが出会うハシモト役を柴田理恵が演じる。中村は劇中で歌も披露する。 この度、本作の映像初解禁となる予告映像が公開された。印象的な淡い光の中、映し出されるのは目の前の恋人を愛おしそうに見つめ目線を交す若い頃のクリストファーと日本料理店の店主の娘ミコ。お互い異国の地で出会った若い2人は情熱的に恋に落ち、それぞれの孤独を埋めあうようにお互いの心まで深く触れ合っていったはずだった。しかしある日、ミコは何も言わず、店主の父親とともに彼の前から突然消えてしまう。 「忘れられない恋を抱えて生きている」という文字通り、現代の老いたクリストファーは、初期の認知症の診断を受け、自分の記憶の中にミコがいるうちに、彼女ともう一度会いたいと、2人が出会った思い出の地ロンドンに旅に出る。そこで当時の同僚からミコの手がかりを得た彼は、彼女が生まれた地・日本へと向かう。なぜ、彼女は消え、どこへ行ってしまったのか。旅の先にクリストファーが知る真実とは。