【NFL】平均年俸で遅れをとるも、現行契約に満足するビルズQBアレン
バッファロー・ビルズのクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンは約3年前に6年2億5,800万ドル(約374億7,115万円)の契約延長にサインした。その契約金額は現在、少なくともクオーターバックの基準において、アレンの価値に見合っていないと言える。
『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によると、ここ数年間にクオーターバックの契約延長が相次いだことから、アレンの4,300万ドル(約62億4,519万円)という平均年俸(APY)はクオーターバックの中で13位に位置しているとのこと。そして、それはダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットが新たな契約延長の対象となっている状況においてのことだ。また、アレンの保証額(1億ドル/約145億2,370万円)は現在、クオーターバックの中で11番目、契約の総額は6番目に高い状態となっている。
アレンが自分は昇給に値すると考えても決して不思議ではない。しかし、自分が低く評価されていると感じるかという質問に対するアレンの答えは、意外なものかもしれない。
『News 4 Buffalo(ニュース4バッファロー)』によると、アレンは現地20日(火)に「いいか、誰にでもその日は来るんだ」とコメントしたという。
「みんなが自分の価値に見合った報酬を得ているのは幸せなことだろう? ゲームが発展して、選手たちが次々と報酬を得ていけば、市場はそういう市場になるだろう。今の自分の(金銭面の)状況に不満はまったくない」
アレンが金銭面で最も不利になるのはおそらく今後の3年間だ。『Spotrac』によれば、アレンは2026年シーズンまでに約9,500万ドル(約137億9,752万円)を受け取る予定で、その金額はNFL全体で20位にあたるという。
それは確かに高額だが、そのリストでトップに立つボルティモア・レイブンズのQBラマー・ジャクソンが1億5,500万ドル(約225億2,204万円)以上を受け取る予定で、さらにその期間に1億2,500万ドル(約181億6,294万円)以上を稼ぐとされているクオーターバックが10人もいることを踏まえると、相対的には少ない。さらに驚くべきことに、そのリストでアレンの上に名を連ねている選手の中にはクオーターバック以外の選手が3人――サンフランシスコ・49ersのディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサ、ミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソン、カンザスシティ・チーフスのDEクリス・ジョーンズ――もいる。