佐久長聖コンビで流れを作り、3年生エースが日本人トップの快走 早稲田大学が18大会連続の伊勢路本戦へ
4年伊藤と1年山口がほぼ同時にフィニッシュ
「3、4組は、かなり自信があるメンバー。負担はかかってしまうが、期待したい」と石塚が語った3組には、駅伝主将の伊藤大志(4年)と山口竣平(1年)の佐久長聖出身の2人が臨んだ。2組目終了時点の総合結果は、ボーダーの山梨学院大と5.51秒差の8位となった。 序盤は、いずれも東洋大の西村真周(3年、自由ケ丘)と石田洸介(4年、東農大二)が引っ張り、伊藤、山口、順天堂大学の吉岡大翔(2年、佐久長聖)らが、その後ろにつける。5000mは14分29秒で通過し、7000m付近では、山口が果敢にトップに立つ。最後の1周では、伊藤と山口が並走。山口が29分11秒26で7着、伊藤が29分11秒72と9着と、ほぼ同時にフィニッシュした。 ゴール後は、2人で抱き合い、お互いに白い歯をのぞかせた。目標としていた組5着以内に伊藤が入れなかったものの、15着以内を目指していた山口が7着でフォローする結果となった。伊藤は「僕が目標の順位から離れてしまったので、うまく補ってくれた。よくやってくれました」と、力走したルーキーをたたえた。
ラストスパート制し、3年山口が日本人トップ
各校のエースがそろう4組には、いずれも今年の箱根駅伝に出場した山口智規(3年、学法石川)と工藤慎作(2年、八千代松陰)が出走。留学生が集団を形成して先行する中、山口は中央学院大学の吉田礼志(4年、拓大紅陵)、流通経済大学のボニフェス・ムテチ(2年)らとともに、第2集団でレースを進める。 終盤まで吉田と並走した山口は、ラストスパートを制して、日本人トップの28分36秒15で4着。工藤は、山口から少し離れた位置で単独走をする時間が長く続き、その後、後続の集団に吸収。29分07秒55でゴールした。 レース後、山口は「日本人トップをとれたのは良かったけど、明らかに吉田さんの強いレースだった。夏を越えて、長い距離に対応してきたい」と課題を挙げ、エースとしての自覚も口にした。「全日本と出雲は、わりと得意なので、いかに優勝争いできるか。僕が他大のエースと張り合い、必ず区間賞をとれる存在になりたいと思います」