小説・講談・演劇の魅力をミックス、iaku「ユアちゃんママとバウムクーヘン」に神田松麻呂・橋爪未萠里
iaku リーディング公演「ユアちゃんママとバウムクーヘン」が、2月21日から25日まで東京・新宿眼科画廊 スペース地下で上演される。 【画像】iaku リーディング公演「ユアちゃんママとバウムクーヘン」ビジュアル(他3件) これは、「小説新潮」2024年2月号(新潮社)で発表された横山拓也の短編小説「ユアちゃんママとバウムクーヘン」を、リーディング公演として立ち上げる試み。“ジュンくんパパ”の一人称で進行する物語を、講談師・神田松麻呂が語り上げ、ミステリアスな“ユアちゃんママ”役を、俳優・橋爪未萠里が演じる。 ドイツで本場のバウムクーヘンの取材を終えて帰国したトラベルライターの敏夫は、その足で小学生の息子のサッカーの試合会場へ急いだ。息子ジュンと、その友達ユアちゃんが所属するサッカーチーム・レアル岡町は、晴れて県大会へ進出。なりゆきでチームの夏合宿の下見担当を引き受けた敏夫は、取材記事の締切が迫る中、コーチと2人で長野県の戸隠へ1泊2日の視察旅行へ向かうことに。ところが、当日待ち合わせ場所にいたのは、ユアちゃんママだった。 作・演出を手がける横山は「小説と講談と演劇、それぞれの魅力がミックスされて、きっと新しい形のリーディングが生まれると思います。どうぞご期待ください」とコメントした。 上演時間は約1時間を予定。チケットの一般販売は1月11日10:00にスタート。横山のコメント全文、松麻呂と橋爪のコメントは以下の通り。 ■ 横山拓也コメント 2022年に長編小説「わがままな選択」(河出書房新社)を上梓してから、文芸誌で短編小説を書く機会を何度かいただいています。自分の戯曲を原作にすることが多いのですが、この「ユアちゃんママとバウムクーヘン」は、小説新潮(2024年2月)へのオリジナルの書き下ろしです。ある男性が、息子の同級生の母親(いわゆるママ友)と二人で一泊しなければいけなくなるというハプニングを描いたコミカルな物語です。 さて、出演者の神田松麻呂さんとは、2022年11月の二ツ目昇進記念の講談会にお邪魔してから交流がはじまりました。今回のリーディングの企画が立ち上がり、「優しいけど不器用な男」の一人称で進む本作を語る人物として、こんな適任者はいないと思ってお声掛けしました。試しに読んでみてもらったところ、講談節が妙にハマり、この感じに演劇的なエッセンスを混ぜ込んでいけば、新鮮な面白味を見出せそうだと感じています。そして、タイトルにもなっている「ユアちゃんママ」という謎の女性役は、僕がもっとも信頼している俳優の一人、橋爪未萠里さんが務めます。小説と講談と演劇、それぞれの魅力がミックスされて、きっと新しい形のリーディングが生まれると思います。どうぞご期待ください。 ■ 神田松麻呂コメント 講談師の神田松麻呂で御座います。今まで客席で拝見していた、iakuの作品に参加出来る事、横山さん、橋爪さんと共に作品創りが出来る事、大変嬉しく思っております。講談師としての日々の活動では、誰かに演出してもらう機会はなく、また、舞台上は常に1人なので共演者も居りません。ですので、日々の活動では得られない体験が出来る!と今からワクワクしております。どうかご来場頂けましたら幸いです。お待ちしております。 ■ 橋爪未萠里コメント 「これは松麻呂さんにしかできないんじゃないか」ってくらい作品も登場人物も松麻呂さんにピッタリです。初読みでの感動を皆さんにお届けできるよう尽力します。それと本番2日目の2月22日は私の誕生日です。一緒に過ごせたら嬉しいです。誕生日は前後一週間楽しめるタイプです。よろしくお願いします! ■ iaku リーディング公演「ユアちゃんママとバウムクーヘン」 2025年2月21日(金)~25日(火) 東京都 新宿眼科画廊 スペース地下 □ スタッフ 作・演出:横山拓也 □ 出演 神田松麻呂 / 橋爪未萠里