三吉彩花、竹内涼真と関係解消後、初の公の場「悩みながらも考えながら過ごした夏は幸せな時間」
三吉彩花(28)が4日、都内で行われた映画「本心」(石井裕也監督、8日公開)の公開直前イベントに登壇した。日刊スポーツが10月27日に、20年に一部で交際が報じられた竹内涼真(31)との関係を解消したと報じて以来、初の公の場で、登壇時に一礼し、入場した。 【写真】VRゴーグルをつける三吉彩花と池松壮亮 三吉は劇中で、主演の池松壮亮(34)演じる石川朔也と同居する三吉彩花を演じた。朔也が、田中裕子(69)演じる母秋子が亡くなってしまった後、その本心を知りたいと思い、仮想空間上に任意の人間を作る「VF(バーチャル・フィギュア)」の制作を依頼。その手掛かりを集めるため、接触する、秋子と親交が深い女性の役どころだ。 三吉は、役どころについて「今まで演じた役で断トツに難しい」と吐露。「良い意味で悩み、苦しんだ。過去の生きざまにコンプレックス、悩みを感じながら1日、1日、食らい付く彼女を演じるにあたり、言葉にウソがない。自分がこうでありたいという大きな自己表現はできていないにしても、芯は強い。悩みながらも彼女を考えながら過ごした夏は、すごく幸せな時間でした」と語った。 この日のイベントは、物語にちなみ「仮想空間イベント」と題して行われた。、朔也の友人・岸谷役の水上恒司(25)を、アップルの最先端3DカメラApple Vision Pro(アップルビジョンプロ)を使いスキャンし、ペルソナという最先端技術を使ってバーチャル化。立体映像化された水上を、三吉と池松がゴーグルで見て、会話やじゃんけんをした。 三吉は、バーチャル化された水上をゴーグルで見て「もう、います…ここに。ある男が」と笑った。池松が「(ゴーグルを着けて演じた撮影の)現場で、こんな感じなので違和感がない」と言えば、水上は「楽しいですね。ちょっと、太っている」とバーチャル化された自身を評した。 池松は「鼻下がちょっと違う…でも、目はそのまま」と評価。「すごいですよね。手まで映ってる。ものの30分でした…スキャンして。これから、舞台あいさつ、これでいいんじゃない? お家から失礼します、って」と笑った。そして「テクノロジーは。止められない。映画を見て、考えていただければ」と語った。 ◆「本心」 「本心」は作家・平野啓一郎氏の同名小説の映画化作品。今からさらにデジタル化が進み、リアルとバーチャルの境界が曖昧になった少し先の将来が舞台。工場で働く石川朔也(池松壮亮)は、同居する母秋子(田中裕子)から仕事中に電話が入り「帰ったら大切な話をしたい」と告げられる。帰宅を急ぐ途中、母が豪雨で氾濫する川べりにが立っているのを目撃し、助けようと飛び込むも重傷を負い1年もの間昏睡(こんすい)状態に…。目が覚めた時、母は亡くなっていた上、生前「自由死」を選択していたと聞かされる。ロボット化の波で勤務先も閉鎖し、幼なじみの岸谷(水上恒司)の紹介で、カメラが搭載されたゴーグルを装着し、現実の分身として依頼主の代わりに行動する仕事「リアル・アバター」を始める。 そんな中、朔也は仮想空間上に任意の人間をを作る「VF(バーチャル・フィギュア)」を知る。「母は何を伝えたかったのか?どうして死を望んでいたのか?」などと整理がつかない思いを解消したく、なけなしの貯金を費やして開発者の野崎(妻夫木聡)に「母を作ってほしい」と依頼。「自分が知らない母の一面があったのではないか?」と、手掛かりを求めて、母の親友だったという三好(三吉彩花)に接触。彼女が台風被害で避難所生活中だと知り「ウチに来ませんか」と手を差し伸べ、三好、VFの母という奇妙な共同生活がスタートする。