“運”次第で格安で「ビジネスクラス」にアップグレード!? 窮屈な席じゃなく快適な空の旅を実現する「プラスアルファ」の方法とは
運が良ければ格安でビジネスクラスに座れる「入札アップグレード」
つぎにプレミアムエコノミークラスの「空港当日アップグレード」です。
これは出発当日にプレミアムエコノミークラスに空席がある場合、エコノミークラスの利用者でも、空港カウンターで一定額を支払うことで、プレミアムエコノミークラスを利用できる制度です。 価格は日本発の北米路線、ヨーロッパ路線(モスクワ除く)、オーストラリア路線で4万円、東南アジア路線、南アジア路線(デリー除く)で2万円、東アジア路線で1万5000円などとなっています。 この「空港当日アップグレード」は、さきほどの「有料事前指定」に比べ、料金は大幅に高くなりますが、シートそのもののサイズが大きくなり、かつ前後にもゆとりがあるため、エコノミークラスの足元が広い席よりも、快適性ははるかに上です。 また価格も、正規のプレミアムエコノミークラスの航空券を購入することを考えたら、かなりリーズナブルです。 「長旅だから、少しでも広い席に座って移動したい」と考えている方は、プレミアムエコノミークラスの空席を狙い、空港で早めにチェックインしてみてはいかがでしょうか。 さらに「運が良ければ、エコノミークラスからビジネスクラスに一足飛びにアップグレードできる」という仕組みも用意されています。それが「入札アップグレード」です。
これはわかりやすく言うと「上位クラス座席のオークション」で、利用者が「上のクラスにアップグレードできるなら、このくらいの追加出費をしてもいい」という金額(入札額)を送信(入札)し、入札額の高い順にアップグレードが確定(落札)するというものです。 入札額が同一の場合は、航空券の予約クラス(同じエコノミークラスでも、より高い運賃種別)、会員組織JALマイレージバンクのステイタス、入札実行日時などの優先順位に基づき落札者が決まります。 入札はエコノミークラスからはプレミアムエコノミークラスおよびビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスからはビジネスクラスを対象に行われます。 対象者には、事前に“入札申し込みページ”のリンクがあるメールが送られます。入札の申し込みは、このページで表示される搭乗便について、「アップグレード後のクラス(ビジネスクラス/プレミアムエコノミークラス)」を選択し、入札額をスライド式のバーで指定して送信します。 入札額の右には「アップグレードの可能性」を示すメーターがあり、入札額に応じて「良い/とても良い/大変良い」と変動し、「入札額が高ければ高いほど、落札の可能性が高くなる」という仕組みを視覚的にわかりやすく表現してます。 当然、低い入札額では落札の可能性が低くなりますが、もしうまく落札できれば、リーズナブルにビジネスクラスの“おもてなし”を味わうことができるのです。 なおプレミアムエコノミークラスの「空港当日アップグレード」、「入札アップグレード」とも、搭乗により積算されるマイルはもともとの航空券のものとなりますので注意してください。
植村祐介