ヤクルトGMが感謝する青木宣親の変身と献身 「若手にいろいろなところで影響を与えてくれた」
丸山は「自分が青木さんの次に背番号23をつけたい」という目標があると語った。 「その思いは、入団した時からずっと変わらないです。そのためにもっともっと頑張って、青木さんやファンや周りの方たちに認められる成績を残さないといけない。そしていつかタイトルを獲り、チームを引っ張っていける選手になった時に、青木さんに『ここまでできるようになりました』と言えるようになりたいです」 丸山は9月21日のファームでのDeNA戦(戸田)で2打席連続ホームランなど、一軍昇格に向けて必死のアピールを続けた。 【ファームでも若手にアドバイス】 青木は引退会見で若手との距離感について、「自分から話しかけて、自分を知ってもらって、何でも聞けるような雰囲気づくりを心がけました」と話した。 実際、9月4日のファームでの日本ハム戦(鎌ヶ谷)で、その光景を目の当たりにした。青木は2年目の橋本星哉、新人の伊藤琉偉、高野颯太が練習前の準備をしているところに歩み寄り、緊張気味の3選手に身振り手振りでアドバイス。試合前練習では、伊藤のティーバッティングでトス役を務めた。 伊藤は「教えていただいたのは、タイミングの取り方や、足の体重移動です。わかりやすくて、いい感じでスイングスピードも上がってきました」と語る。 「青木さんは自分のバッティングをちょくちょく見てくれていたようで、声をかけていただきました。そのあと、戸田でバッティングを教えてもらって、鎌ヶ谷ではその確認で話をしに来てくださったんです。青木さんは雲の上の存在なので、最初は自分から話を聞きにいけなかったのですが、最近は自分から『今日はどうでしたか?』といけるようになりました(笑)」 人と話すのが苦手な伊藤にとっては、かなりの緊張だったことは容易に想像がつく。 「ヤクルトに入って一番の経験というか、レジェンドの方に教えてもらうことができた。ふつうの人にはできない経験ですし、これを絶対に生かしていきたいです」