安曇野の近代美術館「移動展」第1弾 三郷で髙山晃さんの画業紹介 長野県安曇野市
長野県安曇野市三郷交流学習センター・ゆりのきで9月1日まで、市豊科近代美術館が主催する展覧会が開かれている。大規模改修工事に伴い長期休館中の同館が、地区に出向く「移動展」の第1弾。開催地にちなみ、信州美術会副会長などを務めた三郷明盛出身の画家・髙山晃さん(1931~2018)を特集した。 同館が収蔵する絵画19点と遺族所有の「瓦絵」3点を公開し、後進の育成にも力を注いだ髙山さんの画業を紹介している。黒を基調とする独特な色彩と抽象的な描線で、母と子や草花など身近な題材を温かく描き出した大作が並ぶ。無料で鑑賞できる。毎週火・金曜日の午前と午後に同館学芸員が常駐する「おしゃべりタイム」を設ける。 同館は来年8月末まで休館中。ゆりのきと、豊科交流学習センター・きぼうを会場に、本年度四つの移動展を開く。等々力みどり学芸員は「地域の方々が親しみを持てる企画で、発信力を高める取り組みとしていきたい」と再開を見据える。 「髙山晃―追憶の情景」は午前9時~午後9時開場。月曜日と祝祭日の翌日は休館。問い合わせは同館仮事務所(電話0263・73・5638)へ。
市民タイムス