バンドリ声優・相羽あいな、3年ぶり再始動のソロアーティスト活動を語る「歌は原点であり核」
歌は原点であり、核
──声優や舞台出演など様々な場で活躍している相羽さんですが、特に「歌」の活動についてはどのような思いを持っていますか? 相羽 私はもともと「歌手になりたい」という気持ちが幼稚園の頃からあったので、“核”ですね。歌がないと、今の自分はいなかった。米米CLUBさんをきっかけに歌やダンス、音楽の楽しさを知って、幼稚園の時には親戚を集めて衣装を着てステージに立っていました(笑)。 でも学生になってくるとちょっと恥ずかしくなって、歌手を目指すというより、“カラオケに入り浸る姉ちゃん”みたいになっちゃって。やっぱり歌がなかったら私という存在はいないと言っても過言じゃないくらい、歌に救われてきました。原点であり、核ですね。 ──初めてお仕事として歌を歌った時のことは覚えていますか? 相羽 『フューチャーカード バディファイトDDD』というアニメで『夢のヒカリ君のミライ』というエンディングテーマを歌わせてもらったのが最初でした。MVを撮るのも初めてで、レコーディングも初めて。右も左も分からなくて、いっぱいいっぱいでしたね。あの時はボイトレも始めたばかりだったし、発声の仕方も表現の仕方も今とは全然違う。今、当時のがむしゃらな歌を再現するのは逆に難しいかもしれません(笑)。 ──それから多くの経験を重ね、歌への向き合い方、考え方に変化はありましたか? 相羽 Roseliaで歌う自分、(西條)クロディーヌとして歌う自分、イワビーとして歌う自分など、様々な役で歌わせてもらうことがありますが、キャラクターとして歌う時には、キャラの年齢、経験、ストーリーなどをイメージしながら歌うので、核は“キャラクター”。なので、声色や表現に制限があったりして。 でも相羽あいな名義で歌う時は、それを気にせず歌える。私自身が経験してきたことや、私が歌で出したいものを表現できるので、より幅が広がるのかなと思います。 「このキャラクターではこの声色は使わない」ということはあるけど、相羽あいなだったらどの声を使ってもいいので、制限がない。前に出したミニアルバムでは、そうやって強い曲、可愛い曲、爽やかな曲、ミステリアスなセクシーな曲など、色んな表情の相羽あいなを詰めていました。