50本塁打&50盗塁にも迫る大谷翔平 米記者はMVP獲得の可能性を指摘「8月は奇妙だった。前例のないシーズンになる」
「ショウヘイならなんだって可能だと思う」 現地時間8月23日に本拠地で行われたレイズ戦で、「シーズン40本塁打・40盗塁」と達成した大谷翔平に、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はそう言葉を向けた。スター軍団を率いる指揮官は、史上初の50本塁打・50盗塁すらも「できるさ」と説いた。 【動画】大谷翔平が大台の40号に到達!「40-40」達成をサヨナラ弾で決めたシーン まさにテレビゲームや漫画でも演出できないようなドラマチックな偉業達成だった。 この試合に「1番・指名打者」で先発出場していた大谷は、内野安打で出塁した4回に40盗塁を達成。「あとは一発だけ」という空気がどことなく球場内に漂う中で、千両役者ぶりを発揮する。9回裏二死満塁の絶好機で迎えた打席で、相手左腕コリン・ポシェと対峙した背番号17は、初球に投じられた真ん中低めへのスライダーを強振。打った瞬間にそれと分かる打球は、あっという間に右中間スタンドに飛び込んだ。 熱狂を生んだ大谷。メジャーリーグでもホセ・カンセコ、バリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲス、アルフォンソ・ソリアーノ、ロナルド・アクーニャしかやってのけた者がいない快挙をやってのけた偉才に、ドジャー・スタジアムには割れんばかりの「MVPコール」がこだました。 文字通り歴史に名を刻んだ大谷だが、多くのドジャース・ファンと同様に米メディアでも、キャリア3度目のMVP受賞を期待する声は上がっている。米スポーツ専門局『FOX Sports』のローワン・カブナー記者は「9月もオオタニがここ数週間と同じような成績なら他の選手にも道は開けるかもしれない。だが、8月は彼にとって奇妙な月だった」と指摘。その上で、こう論じている。 「8月のオオタニの打率は2割台を下回っている。しかし、依然としてMLB史上初の45本塁打・45盗塁を達成しそうな勢いを保っている。単純に打撃面だけを考慮するなら、フルタイムの指名打者として初のMVP獲得という前例のないシーズンにならざるを得ない。これはオオタニがどうこうというより、他の選手が現時点で彼に取って代わるほどの活躍をしていない。そこに問題がある」 前人未到の「50本塁打・50盗塁」も見えている。もしも、この金字塔を打ち立てたのなら、大谷のMVPは確実になるのではないだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]