拳王はKENTAカードを持ちながら日本拳法の「縦拳」を突き出す拳王ポーズを決めた

　プロレスリング・ノアは28日、都内で「ABEMA presents NOAH“THE NEW YEAR”2025」（来年1月1日、日本武道館、ABEMA PPVで全試合生中継）に向けた記者会見を開催。同大会の第5試合で“想い人”KENTA（43＝新日本プロレス）と一騎打ちを行う拳王（39）が意気込みを語った。 　マイクを握った拳王は「2011年、俺がノアに上がるきっかけになった、俺の想い人、KENTAと日本武道館でシングルマッチを戦えるっていうことは、本当に幸せなことだと思う。そしてまた、俺がずっと追いかけてきたKENTAと、今、着ているTシャツのように隣になってるTシャツができたことは本当にうれしいし、ぜひ皆さん、1月1日、お買い求めください」と新発売される、2人の顔がプリントされた「拳王KENTA」Tシャツまでアピールした。 　しかしここから雲行きが怪しくなる。拳王は続けて「だがな、よ～く考えてみろ。この『拳王KENTA』Tシャツは発売されている。そして『中邑真輔佐々木憂流迦』Tシャツも発売されている。メインイベント『清宮海斗OZAWA』のTシャツはないのか？　おい、Wメインイベントの中邑真輔佐々木憂流迦はあるのに、メインイベント、最終試合の清宮OZAWAはなく、拳王KENTAはある。おい、何で俺がメインイベントじゃねえんだ？　おい、ノア！　俺とKENTAが金になると思ったから作ったんだろ！　おい、金にならないと思うヤツらをメインにしてどうすんだよ、おい！　ふざけてんのか！」と会社にブチ切れた。 　拳王はそれでも「俺たちの試合が第5試合。そしてもう1つのメインイベント、実質セミファイナルがTシャツになってる。だがメインはなってない。拳王KENTAもなめられたもんだな、おい！　ふざけんじゃねえぞ！　おい！」と話した後、気持ちを切り替えて「試合順なんて関係ないのかな。俺とKENTAが1・1日本武道館、来てくれたクソ野郎の記憶に残ったらいいのかな。そして、このTシャツが日本武道館で一番売れればいいのかな。そうだよな。そうしないといけないよな。俺はもう心に誓うぞ」と宣言。「俺がノアに上がるきっかけになった想い人KENTA、そして俺がノアで倒さないといけない想い人KENTAとの戦いが、1・1日本武道館、お前らクソ野郎どもの心の中でのメインイベントだ！　楽しみにしとけよ」と呼びかけた。 　拳王は自分が勝利した時には「25年はノアにレギュラー参戦しろ」とKENTAに要求している。一方のKENTAはSNSに「勝手に決めんな。俺にとってノアはそんな罰ゲームみたいな感じであがる場所じゃない。勝とうが負けようが今後を決めるのは俺自身だよ」と記した。 　そのこともふまえ、拳王はこの日の会見で「まだ考えてんのか？　俺に指図されるのが嫌なだけだろ。俺はKENTAが一番似合うリングはノアだと思ってる。新日本プロレスじゃないよ。そしてWWEでもない。ノアのKENTAが一番格好良い。おいKENTA、聞いてるか？　もう一度言う。俺が勝ったら、25周年イヤーの1年間、ノアのリングに1年間あがれ」と再度求めた。