奥平大兼が主演を務める短編映画『フレイル』場面写真&コメントを公開
奥平大兼が主演を務める短編映画『フレイル』(6月28日からTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田で2週間限定公開中)の場面写真とコメントが公開された。 【写真】奥平大兼が主演を務める短編映画『フレイル』場面写真 第96回アカデミー賞で世界を沸かせた『ゴジラ-1.0』『君たちはどう生きるか』を送り出し、日本映画界を常に牽引し続ける東宝が、新たに手掛ける才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」。フォーマット、メディア、そして実績の有無を問わず、クリエイターが自由に才能を発揮できる場を提供するという目的で、東宝の若手社員が立ち上げた。本レーベル初の劇場公開作品として4人の新進気鋭な監督たちによって創り出された短編オムニバス映画、『GEMNIBUSvol.1』を6月28日より2週間限定で上映されている。 ラインナップには、YouTube で公開された監督作『ゴジラ VS ガイガンレクス』が 1,070 万回超え、 続く『ゴジラ VS メガロ』が470万回と驚異の再生数を誇り全世界からの注目を集める日本のトップ CG クリエイター上西琢也による〈シネマティック・バージョン〉の映画『ゴジラ VS メガロ』、全編スマホ内で完結する縦型ホラーという新領域で挑んだ映画「娯楽」で、TikTok TOHO Film Festival 2022でサードアイ賞を受賞した平瀬遼太郎のサイコスリラー映画『knot』、「平家物語」「薬屋のひとりごと」などで、絵コンテ・演出を務めるアニメーション界の新鋭ちなが監督に、活躍目覚ましい唯一無二のピアニスト・角野隼斗が 音楽を担当、奇跡のタッグが実現した新感覚アニメーション映画『ファーストライン』、第75回カンヌ国際映画祭#TikTokShortFilm コンペティションでグランプリを受賞し、TikTok TOHO Film Festival 2022ではテクニカル賞を受賞した、縦型映画のパイオニアともいえる本木真武太のSF学園ゾンビ映画『フレイル』というジャンルの垣根を超えた傑作たちが勢ぞろいした。 今回、奥平大兼が主演を務めるのが SF 学園ゾンビ映画『フレイル』。第75回カンヌ国際映画祭#TikTokShortFilm コンペティションでグランプリを受賞し、TikTok TOHO FilmFestival 2022 ではテクニカル賞を受賞した、縦型映画のパイオニアともいえる本木真武太が、今回は少子高齢化問題を背景とした、SF学園ゾンビ映画に挑む。 VR空間で青春を追体験する老人・明。しかし、何者かによってゾンビウイルスがVR空間に放出され、死の淵に追いやられることに。生きる意味を失っていた明が、生死を彷徨った末に、見出した生きることの本質とは― 主演を務めた奥平大兼からコメントが届き、また新規場面写真が解禁された。 【奥平大兼インタビュー】 ――オファーを受けた時、また実際に脚本を読んだ時の感想を教えてください。 まず作品もそうですが、とても新しいことにチャレンジしているというのが第一印象でありましたね。また、例えば台本が横書きになっているなど、準備段階から今までと違っていてそこに驚きました。作品の内容自体もゾンビ映画としてはあまり見たことのない内容になっていて、撮影をどうするのか楽しみでした。 ――いわゆるゾンビ映画への出演は初めてかと思いますが、撮影時に意識したことはありますか。 今回演じた明は、ゾンビに襲われて、それに立ち向かうというより、今までの自分の人生で起きた、自分の妻の死や人と触れ合うことへの拒絶という、自分の中身との戦いがあったと思います。もちろんゾンビは意識はしますが、そういう内面をさらに意識していたと思います。 ――明はアナプシー空間では17歳の見た目だが、実年齢は70歳。かけ離れた年齢の役を演じるうえで難しかったことはありますか。 多少、本当は70歳と言うことは意識はしましたが、極端に意識することはありませんでした。最初のアナプシーにきて間もない時は、喋り方であったりとかは多少意識していたとこはありましたが、それも思い返すと最初だけで、あとはアナプシーの中で見た目が若返って青春らしいことをしたりしていたので、自分が本当は70歳と言うことはどこかしら忘れてた時はあったかもしれないです。 ――完成した作品を観ての感想や、印象に残ったシーンなどを教えてください。 撮影中も感じたシーンなのですが、友達のシゲがゾンビになる前に、自分から飛び降りると言うシーンがあるのですがそこが何故か僕の中ですごく印象に残っていて、完成した映画を見ても、やはり印象に残りました。きっとシゲ役の今井柊斗くんのおかげでもあると思いますが、とてもお気に入りのシーンの一つです。 ――撮影時の思い出、裏話などがあれば教えてください。 シゲ役の柊斗くんと、めい子役の莉子さんがゾンビになる時に、特殊メイクの一つで真っ黒なカラコンを入れるのですが、そのカラコンの大きさが半端じゃないくらい大きくてそれにびっくりしたのがとても面白かったです。ゾンビ役のみなさんも、本番中は気持ち悪い動きをやってくださってますが、カットかかるとスンッとしてたりという状況も、シュールで面白かったです。 ――本木真武太監督は、第75回カンヌ国際映画祭 #TikTokShortFilm コンペティションでグランプリを受賞し、TikTok TOHO Film Festival 2022 ではテクニカル賞を受賞した、縦型映画のパイオニアといえる方 です。演出面などで、何かこれまでの撮影との違いを感じる部分はありましたか? 撮影の仕方や準備段階以外がいつもと違うなと感じました。撮影の仕方は具体的に言うのは少し難しいですが、準備段階で言うと台本が横書きであったり、絵コンテのようなものができていたり、フレイルの空間がパソコン上で3D化されていたりなど、今までの作品より具体的に細かくどのようなところで何をするのかということが伝わりました。カット割もその場で話し合ったりしながら決めていたのも、特殊に感じましたし、とても新しいことだらけでした。 ――最後に、作品をすでに観てくださった方やこれから観に行かれる予定の方へ、一言メッセージをお願いしま す。 今回出演させていただいているのは「フレイル」ですが、今回の「GEMUNIBUS vol.1」は、他に3作品あります。是非「フレイル」もそうですが、他の3作品も見て頂きたいです。またゾンビ映画という類で、かつ現代とは少し技術力が進んだ設定ではありますが、作中で問題とされていることは私たちの世界でも同じことが言えることなので、是非考えるきっかけになればいいなと思います。