『民王R』池井戸潤が撮影現場を訪問 遠藤憲一との対談も「客観的に楽しもうと思って大信頼してお任せしています」
遠藤憲一が主演を務める火曜ドラマ『民王R』(テレビ朝日系 10月22日スタート 毎週火曜 午後9時~9時54分)の撮影現場を『民王』の原作者・池井戸潤が訪問。遠藤との対談も実現した。 【写真】『民王R』キャラビジュアル 2015年7月期に金曜ナイトドラマ枠で遠藤憲一・菅田将暉のW主演で放送された『民王』。作家・池井戸潤が2010年に発表した同名小説を初めてドラマ化し、現職総理大臣とおバカな息子の心と体が入れ替わるという大珍事を時にシニカルに、時にハートフルに描き、人気を博した。そんな『民王』が『民王R』として9年の歳月を経て再起動する。 前作『民王』で総理大臣・武藤泰山を演じた遠藤憲一が本作でも同役を演じ、泰山の書生・田中丸一郎太役で大橋和也、公設第一秘書・冴島優佳であの、警視庁公安部の刑事・猫田マモル役で山時聡真、さらに溝端淳平、満島真之介、岸部一徳らが共演する。息子と心と体が入れ替わってしまうという未曾有の事態に見舞われながらも総理大臣を務め上げ、まもなく政界を引退しようかという泰山に、再び総理の打診が…。そんな矢先、またしても“入れ替わり”という大珍事が襲いかかる。しかも、今回の“入れ替わり対象”は「全国民」。毎話泰山と誰かがランダムに入れ替わってしまうという奇想天外なストーリーが展開される。 10月22日(火)の放送スタートを前に、『民王』の原作者である作家・池井戸潤が撮影現場を訪問。現場に到着した池井戸はさっそく撮影セットを見学。さらに、本編撮影に臨んでいた遠藤、大橋、あの、金田明夫らと合間に談笑した。「何度も同じシーンを撮り直すドラマ制作の現場は、頭が上がらない」と感心する池井戸。『民王R』の世界観を満喫し、現場を後にした。 その後は場所を移し、池井戸と遠藤の対談が実現。【入れ替わり対象は全国民】という、本作のコンセプトに「予想していたより何倍も大変!役者人生の中で今、一番大変かも…」と打ち明けた遠藤。「9年ぶりに『民王』をやるって聞いて、大好きなドラマだったのでマジ!面白そう!と思って参加したんですけど、想定以上に毎回いろんな人と入れ替わるので、じわじわ大変さを感じ始めているところなんです」とその奮闘ぶりを明かした。 小説「民王」で総理大臣との“入れ替わり”を発案していた池井戸は、「総理大臣が誰かと入れ替わることによって初めて気づくことがあると思うし、“誰と入れ替わるか”っていうのが今作『民王R』のキモになるんじゃないかな」と推察。すると遠藤も「今回、いろんな人と入れ替わっていくのに、毎回必ずテーマがあるんです。例えばお年寄りだったり、女性だったり、子供だったり…。社会的な意味とかも感じながら、たまにホロっとしたり、楽しみながらも考えさせてくれるようなドラマになるんじゃないかな」と、今作が持つ意味についても力強く語った。 本作では、9年ぶりに“インスパイア”という形で『民王』の新しいストーリーが展開していくことに。ドラマ化の話を聞いたときは「本当にやるの!?」と思ったという池井戸も、「(プロデューサーもキャストも)すごい本気なので、いいドラマができると思います」と太鼓判。「クリエイターの方々が想像力を発揮して自由に作れるのであれば、“書いた通りにやれよ”というのではなく、やりたいようにやってもらって、それで日本の映像文化を底上げできるようなドラマになることを期待しています」とした上で、「前作は深夜枠だったので、すごく遊んでいましたけど、今回はゴールデン帯なので、どこまでけしからんドラマを作れるのか、これはテレ朝のドラマ制作の方々の胆力が試されているなと思います(笑)。自分の作品というよりは、客観的に楽しもうと思って、大信頼して、お任せしています!」と期待を寄せた。 そんな池井戸の言葉を受け「池井戸さんの作品は、根底には必ず社会問題がある。そこがガツンとありながら、道を逸れていく面白さが真骨頂だと思うんです。その中でも特に弾けているのが『民王』。池井戸さんが作ってくれたその原型は壊れていないと思う」と遠藤。「今は周りの人たちの意見を宝物にしながら撮影に臨んでいます」と話し、「監督やプロデューサーと話しながら、クタクタになりながら、壁にぶつかりながら一生懸命やっていくっていう感じ。総合力ですね、今回は」と、撮影現場のチームワークの良さもうかがわせた。
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