個人情報が掲載された警察の内部資料を第三者に漏えいしたとして逮捕・送検されていた鹿児島県警の４９歳の現職警察官が、別の情報漏えい事件に関わった疑いで２９日、再逮捕されました。 地方公務員法違反の疑いで再逮捕されたのは、曽於警察署地域課の巡査長、藤井光樹容疑者（４９）です。 警察によりますと藤井容疑者は、県警本部の警備部公安課に勤務していた２０２３年８月から２０２４年１月までの間に、鹿児島市内または周辺で警察の内部資料「告訴・告発事件処理簿一覧表」複数枚を第三者に渡し、職務上知り得た秘密を漏らした疑いが持たれています。 藤井容疑者は警察の調べに「県民・警察組織、関係者には本当に申し訳なく思っています」と話し、容疑を認めているということです。 藤井容疑者はスマートフォンや郵送で第三者に警察の内部資料を流出させた疑いで４月８日に逮捕されていますが、この事件と、今回逮捕された事件に登場する「第三者」や「内部資料」の内容が同一かどうかについて、警察は明らかにしていません。 県警の情報流出を巡っては、ウェブメディアで１００件以上の捜査資料や３００人以上の個人情報が流出したおそれが指摘されていて、警察は藤井容疑者の余罪などについて慎重に捜査しています。