王貞治氏、“正しい野球”伝承へ「後で直すのは大変」 自信持つ“世界一のコーチ陣”
7月末から福岡開催「世界少年野球大会」…WBSCコーチ陣が世界の少年少女に指導
“世界のホームラン王”が世界中の子どもたちに、「結果を残せる野球」を伝承する。7月28日~8月5日の9日間、福岡県大野城市など同県内9か所の会場で開催される「第30回世界少年野球大会 福岡大会」の記者会見が、26日に東京都内で開かれ、大会を主催する世界少年野球推進財団理事長の王貞治氏(ソフトバンク球団会長)が出席。「大谷君(翔平投手、ドジャース)が頑張っているおかげで野球人気も復活している。もっともっと盛んになるように頑張りたい」と意欲を見せた。 【動画】下半身への意識づけを“簡単”に 小学生でも取り組める「沈み込みスイング」 同大会はNPB通算868本塁打の王氏と、MLB通算755本塁打の故ハンク・アーロン氏(元ブレーブス、2021年逝去)の日米両国の本塁打王が、世界の子どもたちへの野球普及を目的に、1990年に米国ロサンゼルスで初開催。以降、毎年夏に日米、カナダなどで開催されてきた。コロナ禍による5年の中止期間を経て30回目を迎える今年は、日本を含む世界14か国・地域の少年少女が王氏の“地元”である福岡に集い、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)コーチ11人による野球教室や、国際交流試合などを行う。 この大会の理念として掲げている1つが「正しい野球を全世界に普及・発展させる」というもの。では、「正しい野球」とは何なのか。王氏はまず、「技術的に上手で、良い結果を残せること」を挙げる。 「投げる・打つ・走るの基礎をきちんと教えておかなければ、後で直すのは大変。指導するWBSCのコーチは期間中にこれらの基礎をしっかりと教えてくれる。子どもたちは最後にゲーム形式もやりますが、初日と最後ではガラッと変わっていますよ」 2つ目に挙げたのが「怪我のない野球」だ。教室ではスライディングの適切なやり方も指導するといい、「スライディングが子どもたちは一番盛り上がるんですよ(笑)。とにかく、正しい野球を覚えられるチャンスが大きい大会。指導するコーチ陣は世界一だと思っています」と力説した。