豊かな森林資源生かし地域経済活性化へ 福島県只見町 薪ステーション開所
薪(まき)を販売する「只見町薪ステーション」が5月30日、福島県只見町に開所した。地元の豊かな森林資源の活用と地域経済の活性化につなげる。 町はユネスコエコパークの登録を受けており、目標の一つに「持続可能な環境・資源の利用と地域の社会経済の発展」を掲げている。間伐材を再生可能エネルギーとして地産地消し経済循環に結びつけようと、町が薪ステーションを整備した。町森林組合が運営し、年間750立方メートルの薪を製造する計画だ。 敷地面積は約3470平方メートルで、木造2階建ての加工場と事務所がある。2カ所の薪置き場が7月末にも完成する予定。薪ストーブ用の長さ35センチと45センチ、薪ボイラー用の60センチの薪を製造する。価格は1立方メートル当たり2万350円(税込み)。 開所式を5月30日に行った。渡部勇夫町長と町森林組合の山内清示代表理事組合長があいさつし、テープカットして新たな拠点の開所を祝った。フィンランドから輸入した薪製造機を動かし、性能を出席者に披露した。
(会津版)