めくる前から有利不利が決まっている…記憶力日本一が伝授「トランプの神経衰弱で確実に勝率上げる方法」
■1~13までの数字をビジュアル化して記憶する 神経衰弱で勝つ方法その4:だいたいのエリアで覚える 【その1】で説明したように、圧倒的に記憶しやすくなるので、きれいに並べることが最も重要ではあることは言うまでもありません。ただし、きれいに並べても、なんとなくの場所で覚えてしまうと記憶から抜けてしまうことがあります。 きれいに配置したら、エリアに分けて覚えることが重要です。エリアを「左上」「右上」「左下」「右下」「真ん中」「余り」と6つのエリアに分けましょう。このように分けて覚えると、全体で見るよりも直感的にどこにあるかわかりやすくなります。 もちろん正確に覚えられるほうがいいですが、後半になるにつれてだんだん苦しくなます。「左上にあったなぁ」程度で認識しておくだけでも、覚える量が増えても直感的に取れる確率が比較的高まります。 神経衰弱で勝つ方法その5:数字だけをイメージ化して覚える トランプにはマークと数字がありますが、神経衰弱ではマークを覚える必要はありません。「数字」以外の要素は、無視して構いません。しかしながら、数字は無機質なものなので、数字を覚えようとしてもなかなか記憶に残らないのです。 そこで、1(A)~13(K)までの数字の「イメージ」を事前に用意しておきます。数字のイメージは数字記憶法やアルファベット記憶法を使います。 イメージは自分で作ることをおすすめしますが、わざわざ作るのが面倒だという人は次の表を覚えてください(図表4)。これだけでとても楽に記憶できるようになります。ぜひ活用してみてくださいね。 トランプをめくったときに数字とアルファベットとしてではなく、「イメージ」として頭に残るようになります。カードを見たらすぐに、次のようにイメージできるまで、何度も練習をしてみましょう(図表5)。 これらの方法はすぐに実践できるので、1つでも取り入れるようにしましょう。 ---------- POINT 神経衰弱は「戦略」と「記憶法」で無敵になれる ---------- ---------- 青木 健(あおき・たける) 株式会社メモアカ代表取締役CEO、日本メモリースポーツ協会会長 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修了。記憶力日本チャンピオン。世界記憶力グランドマスター。大学4年時に記憶力日本選手権大会で優勝し、日本チャンピオンに。その後、さまざまな国際大会で好成績を収める。大学卒業後、株式会社福音館書店を経て、現職。株式会社メモアカでは、記憶術のオンライン学習サービス「メモアカ」など、記憶のサービスを提供している。著書に『記憶力日本チャンピオンの超効率 すごい記憶術』『東大式 頭の回転が100倍速くなるドリル』(総合法令出版)、『記憶王が伝授する 場所法英単語』(三省堂)などがある。 ----------
株式会社メモアカ代表取締役CEO、日本メモリースポーツ協会会長 青木 健