F1第6戦、波乱が起きやすいコース設定、高い気温がポイント!?【マイアミGPプレビュー】
グランプリ開始時はラバーが乗っていないため滑りやすい
2023年5月3日(現地時間)、F1第6戦マイアミGPがアメリカ・フロリダ州マイアミ・インターナショナル・オートドロームで開幕する。マイアミGPの初開催は2022年で、今年で3回目の開催、今年3度アメリカで行われるグランプリの初戦となる。 【写真はこちら】マイアミ・ドルフィンズの本拠地周辺にF1グランプリ開催のために特設コースを設営(全8枚) 今年のマイアミGPは中国GPに続いて、2戦連続でスプリントレースフォーマットで行われる。なお、決勝レースは現地時間5月5日、日本時間5月6日早朝に開始される。 マイアミGPが行われるマイアミ・インターナショナル・オートドローム(Miami International Autodrome)は、アメリカンフットボールチームのマイアミ・ドルフィンズの本拠地「ハードロックスタジアム」周辺にF1グランプリ開催のために建設されるコースだ。 当初は公道を使う案もあったが、地元との調整がむずかしく「ハードロックスタジアム」の敷地内に仮設されることになった。公道を使わないため、レーシングアスファルト舗装された路面は平滑で状態はいいが、グランプリ開始時はラバーが乗っていないため滑りやすい。 コースは第1コーナーは左ターンだが、その後反転して、反時計回りとなる全長5412m。セクター1は高速コーナー、セクター2は低速コーナー、セクター3は長いストレートとヘアピンと、コースレイアウトは変化に富む。長いストレートがあるため最高速はカレンダーの中でもトップクラスだが、低速コーナーが多いため平均速度は高くない。 5月7日に行われた昨年の決勝時の気温は28度から30度、路面温度は35度から43度と高く、今年も高温のコンディションになると予想される。
2023年はフェルスタッペンが9番グリッドから逆転優勝
昨年2023年のマイアミGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が快勝した。 予選で自らのミスと赤旗でまさかのノータイムとなり9番グリッドからのスタートとなったフェルスタッペンだったが、ハードタイヤでスタートすると15周目には早くも2番手に浮上。さらにそこからミディアムタイヤで逃げる首位ペレスを追い詰める。 するとたまらずペレスがタイヤ交換に入り、ミッディアムからハードへとスイッチ。ここからペレスが追い上げるかと思われたが、首位に立ったフェルスタッペンはタイムをほとんど落とすことなく45周目まで第1スティントを伸ばした。 終盤、ミディアムへのタイヤ交換によって再びペレスの後方となったフェルスタッペンだが、その差は2秒もなく、、あっさりと僚友をかわしたフェルスタッペンは、ファステストラップを更新しながら余裕のチェッカー。見事な逆転劇となった。 ■【参考】2023年F1第5戦マイアミGP決勝 結果 1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)57周 2位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+5.384s 3位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+26.305s 4位 63 G.ラッセル(メルセデス) +33.229s 5位 55 C.サインツ(フェラーリ) +42.511s 6位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +51.249s 7位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+52.988s 8位 10 P.ガスリー(アルピーヌ・ルノー)+55.670s 9位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+58.123s 10位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+62.945s ・・・・・・・・・・・・・ 11位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+64.309s 21位 21 N.デフリース(アルファタウリ・ホンダRBPT)+88.949s ファステストラップ 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)