昇格決定も浮かない表情。大宮の守護神・笠原昂史は失点シーンを反省「やっぱり今日はまだ通過点」
「みんなで考えなきゃいけない場面がいっぱいあった」
「嬉しくないわけじゃないですけど、ちょっと...」 J2昇格を決めた大宮のGK笠原昂史は、試合後に一瞬浮かない表情を浮かべていた。 【画像】J2昇格に歓喜の大宮アルディージャサポーター! 大宮は10月13日、J3第32節で福島とホームで対戦。引き分け以上で昇格が決まる一戦で、32分にデザインされたCKから浦上仁騎のゴールで先制に成功するものの、直後に失点。だが45+2分に泉柊椰の得点で勝ち越し、57分にはキャプテンの石川俊輝が加点。しかし、後半アディショナルタイムに再び失点。3-2で競り勝ったが、盤石とは言い切れないゲームでもあった。 悔しい2失点に笠原は「みんなで考えなきゃいけない場面がいっぱいあった」と反省を口にする。特に終了間際の失点に関しては、時間の使い方や、追加点を奪いたい交代選手と最終ラインとの意思統一に問題点があったと指摘する。 「(引き分け以上で昇格が決まる)今日のシチュエーションっていうのもあると思うし、相手の福島のスタイルというところも影響あると思う」と振り返る笠原は、「やられ方も良くないし、時間帯も。納得感はちょっと低いというか、もっとできたかなっていうのもある。やっぱり今日はまだ通過点」と神妙に語る。 大宮は次節、2位の今治とホームで相まみえる。引き分け以上でJ3優勝が決まる大一番だ。 守護神は「別にいつもと変わらず、今日出た課題をしっかり来週までに精査して、また次のゲームにつなげるだけ」と前をみすえた。 取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)