東京スカパラダイスオーケストラ、「教えてウロボロス feat.宮崎朝子 (SHISHAMO)」がドラマ主題歌に
デビュー35周年を迎えた東京スカパラダイスオーケストラのオリジナル・フル・アルバム『35』の収録内容が先日解禁され話題になっていたばかりですが、その中でM5の「新曲」と記されていた楽曲が本日解禁されました。 タイトルは「教えてウロボロス feat.宮崎朝子 (SHISHAMO)」。本楽曲は、10月4日(金)24:35よりスタートの日本テレビ金曜深夜ドラマ『離婚弁護士 スパイダー』の主題歌に書き下ろした新曲となっており、抜群のメロディセンスと独自の世界観で恋愛の煌めきや痛さを繊細に表現し、幅広い世代に支持されている3ピース・ロック・バンド、SHISHAMOのギターヴォーカル・宮崎朝子をゲストヴォーカルに迎えています。これまでお互いの対バン・ライヴなどでは交流があったものの、宮崎がスカパラのゲストヴォーカルとして歌唱するのは初めてです。 10月12日(土)0:00より先行配信が行われることも決定。さらに、10月4日からのドラマオンエアに先駆けて、主題歌ver予告映像が公開になったので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。 [コメント] 実は前々から宮崎朝子さんには、『いつかスカパラさんとコラボーレーションするのが夢なんです。』と仰って頂いていて、それは自分にとっても一つの大きな夢でした。 「離婚弁護士 スパイダー」というドラマの主題歌のお話が持ち上がる少し前に、朝子さんと共演する機会があり、SHISHAMOの『明日も』とスカパラの『嘘をつく唇』、『美しく燃える森』をそれぞれ歌って頂いた時に、年齢や生い立ちも違うような歌詞の登場人物に魅力的な色をつけていく朝子さんを目の当たりにして、この人は演じ手のように歌詞の主人公になれる人なんだと確信しました。そして、スカパラメンバー全員で話し合った末に朝子さんにオファーをしたのです。 離婚弁護士さんのドラマに寄り添うに当たって、愛憎入り交じった女性の気持ちを書くべき、と心を決めて歌詞を書いている間、朝子さんの真っ直ぐな気持ちが壁にぶつかったとき、一体どういう気持ちになるのだろう?と想像をし、歌詞を書き進めました。何故か自分の頭の中には蛇が尻尾を呑み込む神話的シンボルであるウロボロスが頭に浮かび、「産み出して、かつ呑み込む」心理学でいう太母 [グレート・マザー] のモチーフと絡めて考えていきました。混沌や矛盾を擁していても、まるでそれを無視するかのような整然とした宇宙を成すウロボロスは、もしそこから抜け出したとしても戻りたくなるような魅力的な闇でもあります。愛情に於ける当の本人さえも理解できない複雑な心境を、ウロボロスを通じて表現出来るのではないか?と考え始めるまでにはそんなに時間はかかりませんでした。 この歌の始まりと終わりを似せたのは、始まりと終わり、口と尻尾がくっついているウロボロスをイメージしました。離婚時にどんな大変な泥々とした別れがあったとしても、最初は心から好きで付き合い始めているという事実は、救いでもあり、虚しさでもあります。この曲では、それを乗り越えていく女性の強さを描きたいと思いました。 ――東京スカパラダイスオーケストラ 谷中敦 これまでもスカパラの皆さんのライブにゲストとして参加させていただいたり、逆にSHISHAMOのステージで演奏していただいたりと、一緒に音楽を楽しむ時間というものはたくさん共有してきたのですが、このような形でボーカリストとして作品に携われるというのはやっぱり私にとって本当に特別なことです。 学生の頃、まだ自分が音楽をやる前からずーっとスカパラを聴いてきて、自分がSHISHAMOとして活動するようになってからはいつかスカパラの皆さんと楽曲を世に出したいと夢見てきました。 それがスカパラ35周年という記念のタイミングで叶ったことも本当に嬉しいです。 今回のコラボに関わる全てのことが嬉しくて、1秒1秒噛み締めながら歩んでいました。 ボーカリスト冥利に尽きるとはまさにこのことです。 今はただこの楽曲がたくさんの方の元に届くのが楽しみでワクワクしておりますが、きっと何十年後も、私はこの楽曲を宝物のように大切に想い続けるだろうと思います。 ――SHISHAMO 宮崎朝子