国産最後の空冷Vツイン!?美しいスタイリングのボルトRスペック【今週の愛車ピックアップ】
BOLT R-SPEC(941cc) オーナー:Mocaさん
ウェビックコミュニティに投稿されているMYバイクを毎週1台紹介するこのコーナー。今回紹介するモデルはヤマハ「ボルトRスペック」、オーナーは「Moca」さんです。 【画像】ボルトRスペックのユーザー写真&評価をギャラリーで見る(5枚) 2014年に登場した「ボルト」は、ヤマハのクルーザー「スター」シリーズの系統にありつつ、メーカーカスタム風のシンプルなスタイルが特徴的なモデル。エンジンは942cc空冷OHC 60度Vツインがポイントはフレームにリジッドマウント(直接取り付け)されており、鼓動をダイレクトに感じられる乗り味でした。元来の「スター」シリーズは「ドラッグスター」「ミッドナイトスター」など、メッキが多くきらびやかなロー&ロングのクルーザースタイルを特徴としたモデルが多かったのですが、ボルトはそのイメージを一気に変更。カットされたショートフェンダーやメッキを廃した外装はボバーライクになり、さらにリザーバータンク付きリアショックや切削ホイールを備えた「R-SPEC」、セパレートハンドルや後退気味のステップを備えたカフェ仕様「C-SPEC」といったバリエーションも展開。スポーティーなスタイルはとても個性的です。 今回紹介するMocaさんのボルトはR-SPEC。さらに外装にはガンファイターシートやフロントパネル、ドレスアップカバーが装備され、ハンドルもライザーでややアップに。ノーマルから更に存在感を強めましたが、乗り味も両立しており、長所には「交差点で以外と曲がりやすく、ワインディングのコーナリングも良し」と、小回りのよさも挙げられています。とはいえクルーザーであることに変わりはなく、ステップを擦る可能性の対策やエア圧の調整など、スポーティーな走行には自分に合わせたチューンが必要にはなりますが、国産大型空冷Vツインの最後のモデルになるかもしれないボルト、ハマる人にはバッチリハマるといえるでしょう。
<MYバイクコメントより> ■購入動機・用途・比較車種 空冷 Vツインエンジンのボバー、クルーザーがほしくて輸入車検討するも断念 (ハーレー スポーツスター新車完売、中古車価格高騰)、ヤマハ ボルトは以前から気になっていたモデルで、ヤマハバイクレンタルでボルトを借りて半日試乗後、2カ月程悩みに悩み、YSP販売店在庫を新車購入。 ■長所 Vツインエンジンの鼓動とエンジン音。ボバースタイル、ネオクラシックなスタイル。低重心。レギュラーガソリン、そこそこ良い燃費。交差点で以外と曲がりやすく、ワインディングのコーナリングも良し。美しい形状の燃料タンク。シフト時の大げさな程の「コンコン」機械音で操舵感を感じる。 ■短所 ステップが低く、深くバンクさせるとステップをすります。リアサスペンションの硬さ調整は可能ですが、リアサスのストロークがあまりにも短く、調整に限界があります。リアのタイヤ空気圧規定値は 2.8Kgとパンパン カチカチ、跳ねまくりますので、当方、自己責任で 2.3Kg まで落とし、乗り心地改善しました (タンデムしないので)。エンジン、クランクケースのカバー類が安っぽい。ハンドルがちょっと遠くて肩こります。暗いハロゲンヘッド (ネオクラスタイルなので、当面ハロゲンのままでいきますが)。ノーマルグリップが太すぎる。 ■これから買う人へのアドバイス ヤマハボルトは排ガス規制の関係で、2022年モデルを最終に、日本での新車販売が終了しました。今後は中古車のみの流通となることが残念です。国産最後の空冷Vツイン、個人的には隠れた名車だと思います。
Webikeプラス編集部