(株)フクキタルにとって縁のあるレース 神戸新聞杯で初の平地重賞制覇なるか
クラブ法人の(株)フクキタルが、神戸新聞杯(3歳牡牝・GII・芝2200m)のヴィレム(牡3、栗東・藤原英昭厩舎)でJRA平地重賞初制覇を狙う。 【写真】ヴィレムこれまでの軌跡 (株)フクキタルは北海道新冠町のパカパカファームを母体とするクラブ法人。勝負服は「赤,鼠一本輪,赤袖」。これまでにJRAで8世代がデビュー。22年の東京ハイジャンプのゼノヴァースでJRA重賞初制覇。しかし、平地重賞に限ると延べ4頭が出走し、19年のセントライト記念のルヴォルグの4着が最高着順となっている。 神戸新聞杯にはヴィレムが挑む。5戦2勝のキズナ産駒。春はすみれSで8着、プリンシパルSで4着に敗れ、日本ダービー出走を断念。その後、6月東京の1勝クラス(芝2000m)で2勝目を挙げると、リフレッシュ放牧で英気を養ってきた。重賞初挑戦となる今回は、力試しの一戦となる。 ここで結果を出すことができれば、秋の大舞台に弾みがつくことはもちろん、クラブにとっても大きなアピールとなる。クラブ名の由来となっている往年の名馬・マチカネフクキタルの重賞初制覇が97年の神戸新聞杯だったのも不思議な縁。並み居る実績馬を倒しての金星を期待したい。