阪神D1位・伊原陵人、2・15楽天戦〝開幕投手〟名乗り 球児虎対外試合初陣任せて!
阪神は9日、2月1日から沖縄で行う春季キャンプの日程を発表した。鳴尾浜での新人合同自主トレに参加したドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は、藤川球児監督(44)体制で最初の対外試合となる15日の楽天戦(宜野座)での登板に名乗りを上げた。〝開幕投手〟としてドライチの実力を発揮し、目標の一つである開幕1軍に向けてアピールする。 宜野座にプレーボールの発声が響く瞬間を、ベールを脱ぐ記念すべき日にしたい―。見据える一つが「2・15」。球児虎初となる対外試合での登板に、D1位・伊原が意気揚々と名乗りを上げた。 「自分がいままでやってきたこと、持っているものを出せれば、おのずと結果はついてくるかな、というのはある。何かにこだわるというよりは、とにかく自分の持っているものを出す、というところが一番」 この日、阪神は2月の沖縄春季キャンプの日程を発表した。1日に球春到来を迎え、計5日の休日を挟みながら28日まで突っ走る濃密な1カ月間。1軍はオープン戦も含めて対外試合は5試合が予定されている。初陣となるのが、楽天を迎える2月15日だ。日程が決まれば、目標は立てやすい。伊原は対外試合に向けて調整していくか問われると、「それは間違いないと思います。その通りだと思います」と言い切った。 この日は2日目となった鳴尾浜での新人合同自主トレに参加。その動きを視察した平田2軍監督は春季キャンプについて「いま調子がいいから推薦して、『この試合で使ってみてくださいよ』とも言える。そこは(藤川)監督とどんどんコミュニケーションを取っていって。2月の練習試合とかそういうのでも」と若虎を具志川から宜野座へ積極的に送り込む考えを明かした。 藤川監督は前日8日に「2月1日に1軍キャンプスタートというのは、若い新人投手にとって全く意味がないこと」と伊原らのキャンプ2軍スタートを示唆したが、仮に伊原が具志川メンバーに名を連ねたとしても、〝開幕投手〟として宜野座のマウンドに立つ可能性は十分にある。 伊原もキャンプインに照準を合わせないことを明かしているように、調整面で焦らないことは大前提。ただ、この一戦は「やっぱりアピールができるような状態には持っていかないといけない」と話す一つの目印だ。「いままでいけていた(通用していた)ようなものがいけなかったり、というのも出てくると思う。そこは経験しながら(今後に)生かせていけたら」。社会人からレベルもひと段階上がるプロの打者に向かい、いまの自分がどれだけ通用するかを肌で感じる機会にする。