ディズニーの名作に挑むマッツ・ミケルセン「歌うことは最大の挑戦だった」【インタビュー】
ディズニー・アニメーション映画の名作『ライオン・キング』(1994年)を“超実写化”した2019年公開の映画『ライオン・キング』に続く第2作『ライオン・キング:ムファサ』が、今月20日に公開される。新作は、シンバの父ムファサの若き日に焦点を当てた、はじまりの物語。 【動画】映画『ライオン・キング:ムファサ』超実写吹替版予告 息子シンバを命がけで守った父ムファサ王。孤児であった彼の運命を変えたのは、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカーとの幼き日の出会いだった。血のつながりを越えて兄弟の絆でむすばれたムファサと、かつては“タカ”と呼ばれたスカー。彼らは、冷酷な敵ライオンから群れを守るため、新天地を目指す旅に出るが…。ムファサを偉大な王にした、知られざる若き日の兄弟の絆と、そこに隠された秘密とは? 本作の新キャラクター、若き日のムファサたちの前に立ちはだかる、冷酷な敵ライオンのキロスを演じるマッツ・ミケルセンに、作品への思いを語ってもらった。 ――マーベル、『スター・ウォーズ』、『ファンタスティック・ビースト』、『インディ・ジョーンズ』、そしてついにディズニーの名作にも出演を果たしました。オファーを受けた時の率直なお気持ちを教えてください。 【マッツ・ミケルセン(以下M)】とても光栄に思いました。『ライオン・キング』は、僕の子どもたちが見て育った作品です。だから、僕の人生の大きな部分を占めています。そして、僕はほかのディズニー映画も見て育ちました。だからデンマーク人として、ディズニー映画のオリジナル・アメリカ版で大役のオファーを受けることは、素晴らしく名誉なことです。だから全く躊躇しませんでした。監督のバリー・ジェンキンスに会い、脚本も本当に気に入りましたし、何より彼のビジョンが衝撃的だったんです。だから、やりたくないと思う部分は少しもありませんでした。 ――世界的フランチャイズ作品が並ぶ、ご自身のフィルモグラフィーをどう感じているのでしょうか? 【M】そういうふうに言われると、 すごくいい気分がしますよ。でも、そういうことはあまり深く考えないです。多分、年を取ったら、雨の日とかに考えるでしょう。僕はただ自分の人生を生きている最中で、仕事をする時、仕事をしているだけです。だから、あまり振り返ってじっくりと(出演作を)数えたりすることはありません。でも、とても興味深い作品に携わってきたと実感しています。 ――オファーが絶えない状況が続いていますが、幸運を引き寄せたり、運を生かしたりするために、何か努力していること、注意を払っていることがあれば教えてください。 【M】いいえ。何か特定のものを探しているわけでも、特定のジャンルを探しているわけでもありません。何かオファーが来て、それが面白いと思えば、僕はインスピレーションを受けます。今まで考えたこともないようなものでも、突然 「わぁ、面白い 」と思うかもしれないんです。だから、理想的な念願のプロジェクトというのはありません。監督の野心が、僕の野心にもなります。だから、インスピレーションが湧いたら、すぐに彼らから盗んだり借りたりするんです。