【ボートレースコラム】有望な若手が続々登場 「トップルーキー」の椅子を巡る争いもし烈に
若手有望選手を育成するために、業界では17年からトップルーキー、フレッシュルーキー制度を導入。全国スター候補、地区スター候補、地元スター候補、準地元スター候補の4つのランクを2つのランクに再編成した。 トップルーキーは17年から20年まで「登録6年以内のA2級以上」、21年以降は「登録6年以内のA1級」が有資格者になる。定員は15人だが、21~23年は10人で今年は8人と、今の制度になって資格を満たした選手は全員選ばれた。 しかし、来年は初めて有資格者でも選考から漏れる可能性が出てきた。それくらい伸び盛りの若手が多いのだ。 124期以降の選手が対象で、オールスター覇者となった定松勇樹(佐賀)や、すでにG1覇者の末永和也(佐賀)が勝率上位に君臨する。昨年の最優秀新人に輝いた大沢風葵(群馬)、今年の最優秀新人争いで最有力候補の藤原碧生(岡山)が続く。中島秀治(滋賀)、飛田江己(埼玉)、常住蓮(佐賀)は今年7月から初A1で、今期もA1勝率を取れそうなので、ほぼ安全圏にいる。 初A1昇格&トップルーキー選出を目指す候補者も多い。今期が初A2の中野仁照(愛知)、B1から2階級アップを狙う島川海輝(山口)、西岡顕心(香川)の3人は、すでにV経験もあり、勝率も余裕で圏内に入っている。この時点で早くも10人いる。 ここからは勝負駆けの選手だ。清水愛海(山口)、現トップルーキーの浜野斗馬(香川)、今期に初優勝を飾った川井萌(静岡)と大場恒季(愛知)は今の勝率を落とさなければA1はかなう。 A1ボーダー(現在は6.23)のほぼ真上にいるのが青木蓮(埼玉)、藤田俊祐(東京)の2人。若林樹蘭(東京)、刑部亜里紗(静岡)、前田翔(愛知)は6点勝率ではあるが勝率アップの勝負駆けで、A1&トップルーキーの逆転選出を狙う。 残り約3週間、今月は若手のトップルーキー、A1勝負駆けに大注目なのだ。(金田 拓朗)