10月百条委の録画を公開 兵庫県幹部、斎藤知事の発言説明
兵庫県知事選で再選された斎藤元彦氏の疑惑告発文書問題を巡り、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は22日、10月に実施した県幹部らへの尋問の録画を県ホームページに公開した。11月17日投開票の知事選に影響が出ないよう、これまで非公開としていた。 【写真】兵庫県議会の百条委員会で証人尋問に応じ、宣誓する斎藤元彦知事=8月
公開したのは10月24、25日に出頭した11人のうち6人分。尋問を受けた井ノ本知明元総務部長は、文書を作成した元県民局長が県の窓口にも公益通報したため懲戒処分を待つよう斎藤氏に進言したが「知事から『風向きを変えたい』と意見があり、処分日を何回か協議した」と証言。「騒がしい状況を早く鎮めたいという思いがあったと推察している」と述べた。 8月の百条委でも別の県職員から同様の証言が出たが、斎藤氏は9月の尋問で「記憶にない」などと答えていた。 10月の百条委では、文書を公益通報として扱わなかった県の対応や、昨年11月のプロ野球阪神とオリックスの優勝パレード経費を巡る不正疑惑などについても尋問した。