常磐線特急「ひたち」「ときわ」で直接羽田へ 本格着工の空港アクセス線に一部乗り入れ 「鉄道なにコレ!?」【第44回】
結果として常磐線、東北線、高崎線のいずれも上野東京ラインへの直通電車が恒常的に運転されており、羽田空港新駅へ乗り入れる電車も同じような流れを引き継ぎそうだ。 羽田空港新駅と結ぶ1時間当たり4往復の配分は、常磐線の特急、常磐線の特急以外、東北線、高崎線がそれぞれ1往復になる可能性も想定されよう。 一方、羽田空港新駅にはJR東日本以外の乗り入れも「期待」する“変化球”の構想もある。次回の本連載「鉄道なにコレ!?」でご紹介したい。 【羽田空港】国が管理する拠点空港で、日本各地を結ぶ国内線と世界の大都市とつなぐ国際線が発着する日本の代表的な“空の玄関口”。東京都心部に近い東京都大田区にある。正式名称は「東京国際空港」だが、所在地に由来する「羽田空港」と呼ぶことが多い。現在は京浜急行電鉄、JR東日本子会社の東京モノレールなどが東京都心部と結んでいる。 滑走路は4本あり、うち2本が長さ3千メートル、残る2本は2500メートル。日本の空港で旅客数が最も多く、羽田空港第1、第2ターミナルを運営している日本空港ビルデングによると新型コロナウイルス流行前の2019年の旅客数は計8758万4621人だった。
1931年に開港し、第2次世界大戦後の連合国軍総司令部(GHQ)による接収を経て52年に再開した。78年に成田空港(千葉県成田市)が開港すると国際線が原則として移行し、羽田空港は国内線を中心に運用する「内際分離」が適用された。 しかし、便利な羽田空港の需要が高いことを背景に内際分離を見直す機運が高まり、国際線ターミナル(現第3ターミナル)が供用開始した2010年10月には国際線定期便が約32年ぶりに復活。その後も国際線の路線網が順次広がった。 ※「鉄道なにコレ!?」とは:鉄道と旅行が好きで、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」の執筆者でもある筆者が、鉄道に関して「なにコレ!?」と驚いた体験や、意外に思われそうな話題をご紹介する連載。2019年8月に始まり、ほぼ月に1回お届けしています。ぜひご愛読ください!