《ブラジル》4mの水蛇が水道管に詰まって断水=先週だけで2回、町の半分が迷惑
サンパウロ州内陸部のコルデイロポリス市で2日、4メートルのアナコンダ(sucuri、水蛇)が水処理場(ETA)に水を供給する水道管内に詰まって、人口約2万5千人を有する同市内の半分の地域で一時的に水供給が停止した。サンパウロ市から北西に160km、ピラシカーバ市近郊だ。3日付G1サイト記事などが報じた。 同市の水道事業を管轄する上下水道公社(SAAE)によると、メンテナンス技術者がアナコンダをカスカリョ地区の貯水池の取水ポンプ付近で発見した。 発見時、アナコンダは既に死んでおり、水道管内に留まっていたため断水が発生していた。だが、死体を取り除き、管を清掃、点検したところ、同市全域への水供給は正常に再開された。 同市のアディナン・オルトラン市長はSNSで、「アナコンダはこの場所で以前からよく見られてきたが、残念なことに、今回は取水ポンプを保護する防壁を超えて水道管に侵入してしまった」と、公式声明を発表した。 市長によると、全ての水道管には動物が侵入しないように防壁が設置されているが、それでも一部の動物が時折それをのり超えてしまうことがあると説明し、今回のアナコンダも予想外にそれを突破した。 同市では先週初めにも別の蛇が水道管から取り除かれていたことを報告している。オルトラン市長は、先週だけで同様の事故が二度発生したことを受けて、「このような動物の侵入を防ぐため、管内のバリアを強化する安全対策を継続的に強化している」と述べた。 コルデイロポリス市は、地域に大きな蛇が多く生息しているため「アナコンダの町」として知られ、辺境の河川や湖でよく目撃されている。 蛇の発見は今回が初めてではなく、規模は小さいものの、過去にも他の蛇が侵入した事が記録されおり、断水に至らなかったケースも多い。 都市部では非常に稀な事故であるが、同市で水道管に侵入して一時的に水供給を中断させた蛇は、数メートルに達する大きさと力の強さが際立っている。