史上最多、大混戦の自民党総裁選で県関係国会議員は誰推すの? 2人は推薦人に連なる意向、残る3氏の思惑は…
過去最多となる立候補が確実視される自民党総裁選(12日告示、27日投開票)で、鹿児島県関係の同党国会議員の動きも活発化している。裏金事件をきっかけとした派閥解消の流れの中で情勢は混戦模様。間近とされる次期衆院選や自身の立ち位置への影響もにらみ、それぞれが一票の行方を見極めている。 【写真】史上最多、大混戦の自民党総裁選で県関係国会議員は誰推すの? 2人は推薦人に連なる意向、残る3氏の思惑は…
現時点で小里泰弘氏が石破茂氏の、宮路拓馬氏が野田聖子氏の推薦人に名を連ねる意向を固めた。 小里氏は8月末、石破氏の選挙対策本部会合に出席。石破氏が政調会長時代、長島町での赤潮被害や東日本大震災対策を連携して進めた経緯がある。「地方創生や農政、安全保障、防災と政策は幅広く実力と国民人気を兼ね備えている」とし、国会議員や地元党員の支持拡大を狙う。 宮路氏は「推薦人確保は容易でないが、最後まで粘り強く支持を広げたい」と意気込む。フェムテックや人口減対策で行動をともにする野田氏について「時代に求められる多様で公正な社会を実現できる政治家」。前回は候補者4人中女性が2人だったことにも触れ「女性候補の数を後退させてはならない」と強調した。 当初、岸田文雄首相の再選を期待していた森山裕総務会長は「総裁選が公正公平に行われることが大事。その役割を総務会長という立場で果たしたい」とし、「候補者とも平等にお会いしている。誰というのは今の立場で語らない方がいい」と話す。
外交力を備えデフレ脱却を実現できる候補を選ぶとの軸は変わらないという。「伝統的に党三役や重要閣僚を経験し初めて総裁の道があると語られてきた。その理論は正しいと思うが、世の中も変わってきている。そのことだけで判断するのは無理な部分もある」とした。 保岡宏武氏は現時点で対応を検討中。「無派閥でやってきたので多くの候補者や関係者から話を聞く機会がある」という。重要視する要素に発信力や若さを挙げ「来週までには決めたい」と語る。 野村哲郎氏は総裁選の選挙管理委員を務め、「軽々に話すことができない」。茂木派に属していたため、茂木敏充氏への投票が濃厚とみられる。 党本部によると、尾辻秀久参院議長は自民会派を離脱しており国会議員としての投票権はない。自民会派で活動する無所属の三反園訓氏(衆院鹿児島2区)は党籍がなく投票できない。
南日本新聞 | 鹿児島