TANNOY、スタジオモニター系譜のSGMシリーズ。「新回路で現代的な性能」に
ティアックは、英国TANNOY(タンノイ)ブランドの新製品として、「SGM(スーパーゴールドモニター)」シリーズ・3機種を7月より発売する。価格は、10インチドライバー「SGM 10」が55万円/1台、12インチドライバー「SGM 12」が69.3万円/1台、15インチドライバー「SGM 15」が99万円/1台。 【画像】写真左から「SGM 10」「SGM 15」「SGM 12」 スタジオや一流エンジニアらから高い評価を集めたスタジオモニター「SGMシリーズ」を起源に持つHi-Fiスピーカーの最新モデル。新モデルでは、新しい磁気回路を採用することで、オリジナルをも凌駕する現代的な性能を求めたという。 3モデルとも、独自のデュアル・コンセントリックドライバーを搭載。ウーファーとツイーターを同一軸上に一体化させることで、クラス最高レベルの位相特性を実現した。 また、同じ一点から音を放出することで、真のポイントソース(点音源)再生を再現。加えてスフェリカル(球面)状の波形を形成することにより、水平/垂直方向ともに極めて均一なディスパージョン(放射)パターンを実現。これによって、「スウィートスポットが非常に広く、部屋にいる誰もが最高のサウンドを楽しむことができる」とする。 今回のSGMシリーズでは、カッパー・デモジュレーション・リングとフェライト磁石を組み合わせた磁束密度の高い磁気回路を採用。「1970年代のオリジナル・アルニコ設計をも凌駕する現代的な性能を求めた」という。 ウーファー下部には、「TREBLE ENERGY」「TREBLE ROLL OFF」のロックアップ式の高域レベルコントロールを搭載。さらにSGM 15では、低損失ネットワーク回路の「PRESENCE ENERGY」も備えた。 スタイリッシュで質感の高いアメリカン・ウォルナット突板仕上げを採用。高密度材を贅沢に使うことで、エンクロージャーは高い堅牢性を実現。これにより、しっかりとコントロールされた、音楽的な低域を再生可能としている。なお同モデルは、TANNNOYの英国工場で練度の高い職人が一つ一つハンドメイドで制作しているという。 3モデルの主な仕様は、以下の通り。 SGM 15 ・ドライバー:380mm(15インチ)デュアル・コンセントリック・ドライバー ・LF(ウーハー):380mm(15インチ)マルチファイバーペーパーコーン、ツインロールハードエッジ、52mm(2 インチ)エッジ巻きボイスコイル ・HF(ツイーター):33mm(1 1/3インチ)アルミマグネシウム合金ドーム、エッジ巻きボイスコイル ・クロスオーバー周波数:1.1kHz ・周波数特性:35Hz~30kHz(±6dB) ・能率:93dB(1W/1m) ・インピーダンス:8Ω ・外形寸法:650×425×1,034mm(幅×奥行き×高さ) ・質量:50kg/台 SGM 12 ・ドライバー形式:300mm(12インチ)デュアル・コンセントリック・ドライバー ・LF(ウーハー):300mm(12インチ)マルチファイバーペーパーコーン、ツインロールハードエッジ、52mm(2 インチ)エッジ巻きボイスコイル ・HF(ツイーター):33mm(1 1/3インチ)アルミマグネシウム合金ドーム、エッジ巻きボイスコイル ・クロスオーバー周波数:1.2kHz ・周波数特性:38Hz~30kHz(±6dB) ・能率:91dB(1W/1m) ・インピーダンス:8Ω ・外形寸法:447×308×863mm ・質量:29.4kg/台 SGM 10 ・ドライバー形式:254mm(10インチ)デュアル・コンセントリック・ドライバー ・LF(ウーハー):254mm(10インチ)マルチファイバーペーパーコーン、ツインロールハードエッジ、52mm(2インチ)エッジ巻きボイスコイル ・HF(ツイーター):33mm(1 1/3インチ)アルミマグネシウム合金ドーム、エッジ巻きボイスコイル ・クロスオーバー周波数:1.2kHz ・周波数特性:40Hz~30kHz(±6dB) ・能率:89dB(1W/1m) ・インピーダンス:8Ω ・外形寸法:351×309×523mm ・質量:18.5kg/台
AV Watch,阿部邦弘