東電が福島第1「波高計」調査結果を報告(全文4完)15~20秒程度早まる
東京電力ホールディングスは20日午後、記者会見を開き、福島第1原子力発電所の波高計の設置箇所をめぐる調査結果を公表した。 【動画】東電が「安全改革プラン」進捗と福島第1「波高計」調査結果を報告 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東電が「安全改革プラン」進捗と福島第1の波高計調査結果を報告」に対応しております。 ◇ ◇
時間の設定はどれ程度ずれがあるものなのか
NHK:これの波高計のデータの時刻が、この資料、例の未解明のものを見ると、数秒のずれがあるかもしれないって書いてあるんですが、これの時間の設定っていうのはどれぐらいずれがあるもの、どういった形で設定されていて、どうしてそれにずれが生じるものなのかっていうのを説明していただけますか。 高橋:申し訳ありません、そちら、スペックについては今、データを持ってませんので、ちょっと確認させてください。 NHK:じゃああらためて教えていただければと思います。 高橋:先ほどの、申し訳ありません、世界測地系の座標なんですけども、JGD2000というスペックだそうです。世界測地系だそうです。 NHK:JD。あと、東京電力さんは3次元、例えばJNESさんとか東北大学の今村先生が行なっているような3次元の津波シミュレーションはされてないんでしょうか。今回の影響、こうした影響はどれぐらいあるのかっていうのはシミュレーションされていないんでしょうか。 高橋:申し訳ありません、ちょっと私はその辺をまだ把握しておりません。ただ、今後影響があるかないかについては個別に相談させていただきたいというふうに思っております。 NHK:以上です。 司会:東京会場は最後。
この時期に開催した理由は?
Independent Web Journal:IWJの渡会と申します。よろしくお願いします。今回の調査は今年の6月に鈴木先生のほうから依頼があってということでの発表ではあるんですけれども、この発表する時期について、なぜ今日なのかということについて、基本的な疑義を持っている記者の方は多いと思います。今日の会見が広報されたのは、きのうの定例会見の、それも会見が終わった最後の事務連絡という形で急きょ私どもに伝わったわけです。ここにいらっしゃる記者の方々もそれから急きょスケジューリングしまして今日の会見に臨んでいると思います。 それで、9月には、9月の半ばには御社の最高トップである勝俣さんをはじめとした東電刑事裁判の判決がございます。これはすでに結審しているとはいえ、このデータの行方については、この刑事裁判の行方にも影響を及ぼすという非常に重大なデータではないかというふうに私どもは捉えております。それをこの時期に発表します。そしてこれを新潟県の技術委員会に報告されて、技術委員会がこれを分析して、その結果を出すというのにどれだけ時間が掛かるかということを考えますと、非常にこの会見の時期の開催が意図的、政治的なものを感じざるを得ません。この時期に開催した理由を明確にお知らせいただきたいと思います。 高橋:おっしゃるとおり、今日の会見の案内はきのうの11時半過ぎだったと思います。大変急な案内を受けて、大変申し訳なく思っております。ただ、鈴木委員からのご指摘から2カ月ということで、意図的に遅延させたと、そういったものではございません。きのうでようやくこの調査結果がまとまったということ、それと、こちらは鈴木委員からご指摘があったということと、事故調査報告にも関わるようなデータということで、できるだけ早めに公表したいというのが当社の意向でございました。 どうして2カ月掛かったかと申しますと、先ほどの説明を繰り返してしまいますけども、事務本館という非常に環境の悪いところでの調査ですとか、あと、海底面の調査、こちらダイバーが、実際に人が潜って調査しなきゃいけないということで、人身安全を最優先して調査した、その結果がまとまったのがきのう、今日ということでございます。2カ月たってしまいました。大変申し訳なく思っております。