娘は4万人に1人の難病、不安から一転「プラス」に思えるように 母の新たな道 #令和の子
実は、大手税理士法人に勤務していた紗代子さん。税理士の資格を持ち、個人の相続や資産運用のコンサルティングを行っていた。 「今までの知識を生かして、重い病気や障害のある子を持つ親の“金銭面の不安”を少しでも取り除きたい」 そんな思いから、難病の子を持つ親からの相続や財産の管理などの相談を受けはじめた。妃加里ちゃんの出産から一年半後、当時の勤め先に復帰するも病院や訓練の付き添いで働く時間に制約が。そこで、自分のペースで働ける環境を整えるため、独立を決意。独立から3年後、「障害児家庭のためのお金と将来相談室」というサービスを立ちあげた。妃加里ちゃんの病が、紗代子さんの“生き方”を変えたのだ。
そんなとき、思い出したのが、夫・淳貴さんの「今は病気でマイナスとしか思えないけど、プラスの部分もあるはず」という言葉。妃加里ちゃんが生まれたことで、“今までの知識”を必要としてくれている人々やコミュニティと出会った紗代子さん。現在の仕事について、「障害児の親になったことで出会えた、やりがいのある仕事です」と話す。妃加里ちゃんの病が、紗代子さんに“プラス”の人生を教えてくれたのだ。
そんな妃加里ちゃんは、4月から小学1年生。 「出来ないこともあるけど、笑顔で楽しく過ごしてほしい」 そんな思いで紗代子さんは妃加里ちゃんを見守りつつ、同じ境遇にいるお母さん達の手助けをしていきたいと語った。
◇ ◇ ◇ この記事は中京テレビNEWSとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。