写真：LIMO [リーモ]

夫が高年収で妻が専業主婦という世帯も多いかもしれません。 では、このような世帯は老後にどれくらいの年金をもらえるのでしょうか。本記事では、夫の平均年収が1000万円で妻が専業主婦の家庭が受け取る年金額をシミュレーションします。 【写真3枚】平均年収ごと（200万円～1000万円）の「年金受給額目安一覧表」 老後にかかる生活費の目安も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

年収1000万円の会社員はいくらの年金をもらえるか

まず、年収1000万円の会社員として働く夫が老後にもらえる年金額をシミュレーションしましょう。 以下の条件で、現役時代の平均年収ごとに受け取る年金額をシミュレーションします。 　・1975年生まれ 　・23～64歳まで会社員として勤務 　・65歳から年金受取を開始 シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●平均年収ごとの目安年金受給額（額面） 平均年収:年金受給額の目安（額面） 　・200万円:月10万5000円 　・300万円:月12万5000円 　・400万円:月14万円 　・500万円:月16万円 　・600万円:月18万円 　・700万円:月19万5000円 　・800万円:月21万1000円 　・900万円:月23万3000円 　・1000万円:月23万5000円 現役時代の平均年収が1000万円の人が老後にもらえる年金額は、月額23万5000円です。平均年収300万円の人が受け取る年金は月額12万5000円のため、現役時代に高年収の人は、老後もより多くの年金をもらえることがわかります。

専業主婦がもらえる年金はいくらか

年収1000万円の夫がもらえる年金額を確認しましたが、専業主婦も年金を受け取れます。 日本年金機構「令和6年4月からの年金額等について」によると、2024年度の国民年金受給額は月額6万8000円です。 そのため、会社員や公務員経験がなく年金保険料をすべて納めている場合は、月額6万8000円の年金を受け取れます。 先ほどシミュレーションした年収1000万円の会社員が夫の場合、夫婦合計の年金受給額は約30万3000円です。 では、夫婦で毎月約30万3000円の年金収入があれば、不足することなく老後生活を過ごせるのでしょうか。 次章で、老後の平均的な生活費に関する調査結果を確認していきます。