3万円超えのクリスマスケーキが続々完売。物価上場、節約志向の時代にも高級品が売れる理由
原油価格上昇の影響や政府による経済対策の反動による物価高が進んだ2024年。食料品の高騰化も例外ではないが、ホテルなどで販売されている3万円オーバーのクリスマスケーキがすでに予約完売しているという。節約志向の時代に、なぜプレミアムな商品たちが売れ、流行しているのだろうか。 【画像】完売した35000円のクリスマスケーキ
「ハイアット リージェンシー 東京」の35000円ケーキ
今年のクリスマス用に「ハイアット リージェンシー 東京」が予約販売する限定30台の最上級クリスマスケーキ「ノエル・ネイジュ」は35000円、「ザ・プリンス パークタワー東京」予約販売する限定20台の最上級クリスマスケーキ「クラウン」は38000円など、庶民感覚からすると目玉が飛び出るような超高額ケーキが、人気を博しているという。 日本も格差社会になりつつあると言われているため、こういった超高額クリスマスケーキの販売は富裕層向けビジネスなのだろうか。 そこでまず「ハイアット リージェンシー 東京」のクリスマスケーキ販売担当者に話を聞いた。 「近年、材料費の高騰で販売価格も上昇しておりますが、特段予約の状況に変動はなく、むしろ完売日は年々早まっております。 今年は10月1日から4種のクリスマスケーキを予約販売し、そのなかの『ノエル・ネイジュ』(35000円)と『クローシュ・ド・ノエル』(25000円)はそれぞれ30台の限定ケーキでしたが、11月上旬で2種共に完売いたしました。 当ホテルのケーキはそれぞれターゲットを定めて販売しており、『ノエル・ネイジュ』と『クローシュ・ド・ノエル』の限定商品2種は、“富裕層”・“パーティー利用”向け。 そして『ノエル・ショコラ』(6800円)と『ルドルフ』(6800円)の定番商品2種は、“ファミリー層”・“カップル”・“単身世帯”向けとなっています。 12月6日には4種全てのクリスマスケーキが完売いたしましたが、実際予約していただいた方々もおおむねターゲットどおりだと考えております」(「ハイアット リージェンシー 東京」クリスマスケーキ販売担当者) 「ハイアット リージェンシー 東京」の場合、3万円オーバーの最上級クリスマスケーキは“パーティー利用”も想定していたとのことで、ターゲットを“富裕層”だけに限定しているわけではない模様だ。