ローマ教皇がLGBTの人たちに差別発言か、イタリアのメディアが報じる
ローマ教皇フランシスコは、イタリアの司教たちとの非公開の会合を行った際、同性愛者が司祭になることを認めるべきではないと改めて述べたうえで、LGBTコミュニティに対して差別的な言葉を使ったとイタリアのメディアが27日に報じた。 イタリアの2大日刊紙はそろって、教皇が神学校はすでに「frociaggine」(イタリア語で「ホモ」と訳される)であふれていると発言したと報じた。バチカンはコメント要請に応じなかった。この発言は、5月20日にあったと伝えられている。 アルゼンチン出身の教皇が自分の発したイタリア語が、差別的だとは気づいていないのではと指摘するメディアもある。 87歳の教皇は、これまでLGBTコミュニティに対して従来よりも寛容な姿勢を取ったと評価されている。教皇は昨年、司祭が同性愛カップルを祝福することを容認し、カトリック保守層から大きな反発を招いた。 だが今回の発言は、差別的な表現は別として、2018年に教皇が司祭らに対し、司祭志願者の審査は慎重に行い、同性愛の疑いのある者と拒絶するよう指示した際と同様のメッセージを反映している。