【NFL】ライオンズの驚異的な逆転勝利を決定づけたKベイツ、「うまくいきすぎだと思った」
ジェイク・ベイツはレンガの販売員から勝利を決定づけた選手へと転身した。春にフットボールキャリアを開始する前、ヒューストン北西部にある『Acme Brick(アクメ・ブリック)』社で働いていたデトロイト・ライオンズのキッカー(K)ベイツは、現地10日(日)に行われたヒューストン・テキサンズ戦で58ヤードと52ヤードのフィールドゴールを決め、信じられないような26対23の逆転勝利を締めくくった。
『The Houston Chronicle(ザ・ヒューストン・クロニクル)』によると、ベイツは「うまくいきすぎだって思った。出来すぎた話だってね」と振り返ったという。
ベイツのNFLキャリアはハリウッドのプロデューサーたちに笑われるようなものかもしれない。
ヒューストン近郊で育ったベイツはサッカーに親しみ、高校の最終学年でアメリカンフットボールのチームに入部。アーカンソー中央大学でサッカーをしていたベイツは、キックオフのスペシャリストとしてテキサス州立大学にウオークオンとして転入し、その後、アーカンソー大学でも同様のポジションを得た。大学時代にフィールドゴールを試みたことは一度もなかったが、昨年にヒューストン・テキサンズのトレーニングキャンプに招待された。しかし、最終的にはカットされ、レンガの販売員として働くことになった。そして2023年12月、ベイツは新興のユナイテッド・フットボール・リーグ(UFL)のトライアウトを受け、ミシガン・パンサーズと契約。そこで60ヤード以上のキックに複数回成功するなど、目覚ましい活躍をみせた。
春のUFLシーズンを終えた後、ベイツはライオンズと契約。25歳のベイツが強力な脚力を持っていることは明らかだったが、大舞台で通用するかどうかが問題となっていた。日曜日に勝敗を左右する場面で2本のキックを見事ゴールポスト内に収めたことが、その疑問に対する答えとなっている。