【佐野勇斗】国民的アイドルを目指して挑む“2024年のイットボーイ”の新境地
「自分の裁量で演じられるオリジナル作品は本当に楽しい!」
―本作は、原作となる漫画や小説などがない、Amazon MGM Studiosの完全オリジナル脚本のドラマですね。主役として作品の世界観を引っ張っていくにあたり、どのように脚本と向き合いましたか? 佐野さん:監督やプロデューサーの意見をうかがいながらも、自由に演じさせていただきました。オリジナル作品ということもあって、固定観念なしに観ていただけるので、演じるほうも観るほうも純粋に作品を楽しめるのではないかなと思います。
佐野勇斗さん演じるハチは、ゲームサークルに所属する、パートナーが欲しくてしかたない大学生 ©️ 2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates
―佐野さん流に、ハチを自由に演じたポイントを教えてください。 佐野さん:作品紹介文には“ハチはオタク設定”と書かれていますが、僕の中ではあまりオタク要素は意識しなかったんです。焦ると口調が速くなるとか自分に自信がない感じで演じてはいますが。ただゲームが好きで、頼りないところはあるけれどもピュアでまっすぐ。正直な男の子、っていう位置づけです。 僕自身にも、ギークな要素はあんまりないと思うんですよね……素質があるとするならば、どちらかというとインドア派という点でしょうか。あとは友達といる時など、普段はあまりベラベラしゃべらないことかな。 ―三木監督は、2022年3月のPrime Video Presents Japanの記者会見で本作の発表に臨んだ時、「とにかく楽しい作品にしたいんですよね」と本当にうれしそうでした。監督とのコミュニケーションはいかがでしたか? 佐野さん:三木さんとはデビュー作でご一緒してから2度目の現場でした。自由に演らせてくださるタイプの監督さんです。いったん僕が自由に演じてみてから、「もう少し抑えようか」「もっと(オーバーに)やってみてもいいんじゃない?」とチューニングしながらも役者の意見も聞いてくださって、合わせてくださるので、とても演りやすかったです。 僕より、イジー役の吉川さんのほうがよく話し合っていた記憶があります。イジーは人間じゃないじゃないですか。