宝鐘マリン、1stソロライブ DAY1は歌謡祭! 石井竜也さん(米米CLUB)との『浪漫飛行』デュエットで熱すぎるステージに。令和のこの時代に昭和テイストのライブリポートをお届け
2024年12月7日(土)~8日(日)、女性VTuberグループ“ホロライブ”所属で、YouTube登録者数日本一のVTuber“宝鐘マリン”さんの1stソロライブ“Ahoy!! キミたちみんなパイレーツ▽”(※▽はハートマーク。以下、同)が、Kアリーナ横浜(神奈川県)にて開催されました。 【記事の画像(129枚)を見る】 2日間で約4万人の宝鐘の一味(※ファンの愛称。以下、一味)が会場に詰め掛け、国内のライブ配信はもちろん、韓国でのライブビューイングも行われるなど、数多くのファンが見守った待望のソロライブ。本稿ではDAY1のリポートをお届けしていきます。 昭和の歌謡祭の世界へ引き込まれるDAY1。マリンさんの代表曲から出航! ライブ開演前にはマリンさん……の物真似をした白上フブキさん、大神ミオさんがアナウンスを担当。おふたりのクセになる宝鐘マリンボイスで注意事項を呼びかけます。その後、ゲストのシルエットやレトロな映像が映し出され、ライブへの期待感を高めていきます。 そしていよいよライブが出航(開始)! DAY1は帽子とコートを外した通常衣装のマリンさんが登場し、代表曲ともいえる『Ahoy! 我ら宝鐘海賊団☆』を披露。コールが盛りだくさんの楽曲で、初っ端から爆発的に盛り上げます。Kアリーナ横浜に「クソガキ! メスガキ! パンツはいてませーん!」というコールが響き渡る、異様な空間が広がっていました。 続けて、約1ヵ月でMV1000万回再生を突破し、話題を呼んだ楽曲『美少女無罪▽パイレーツ』(※▽はハートマーク)を歌い上げます。『びしょパイ』といったらやはり中毒性のあるダンス! 生で披露されるキュートなダンスからは目が離せませんでした。サビ前の「出航!」というコールで会場の一体感も高まっていきます。 ここでアナログな映像が流れ、DAY1のテーマである歌謡祭が本格的に幕を開け、松本伊代さんの『センチメンタル・ジャーニー』を披露します。美魔女化した3Dモデルの魅力的な表情を存分に感じられました。「マリンはまだ 17だから~」といった歌詞のアレンジも印象的でした。 ここで司会の白上フブキさんと大神ミオさんが登場し、MCへ。ちょっぴり変わった雰囲気のフブキさんに思わず吹き出しそうになっているミオさん。VTuberのライブではちょっぴり珍しい、少しレトロチックなステージにも注目です。 ファンとのコミュニケーションも忘れません。声がデカいファンやクマリン(?)の格好をした女性ファンへのファンサービスのほか、「マリンは何歳?」と会場へ呼びかけて「三十路!」という返答が多すぎる現場に笑いが溢れる賑やかなMCでした。 ゲストたちとのカバー曲が盛りだくさん。まさかの石井竜也さん(米米CLUB)が登場! MC後は天音かなたさんが加わり、『UFO』と『渚のシンドバッド』を続けて披露。ふたりの歌声はやはり相性抜群で、ハモリも美しく、聴いていて心地いい。本家であるピンク・レディーを再現したというシンクロダンスでなびくロングヘアーも美しかったです。 その後はMCで、直前に披露した2曲を振り返ります。「かなたが昭和の歌を歌うと、令和になる!」とかなたさんの歌声を褒めるマリンさんと照れるかなたさん。“かなマリ”がてぇてぇ……。やってみたいこととして、コール&レスポンスも行います。「マリン、かなたのことは好きかー?」とそれぞれ会場に呼びかけて、「うおおおおお!」という歓声で溢れます。 そのほか、「ぎゅっぎゅっ 握りつぶしちゃうぞ!」というコールで握りつぶされるマリンさんとファンたち。握りつぶされたマリンさんの断末魔は、どこから声が出ているんだ……(笑)。 MC明けは、歌謡祭らしいフブキさんとミオさんの曲紹介から、『DESIRE -情熱-』、『初恋』を続けてソロで歌いあげます。マリンさんの抜群の歌唱力で歌い上げられる2曲で、歌謡祭の世界にさらに引き込まれます。温度差を感じられる選曲でした。(曲紹介時にフルカットされた白上さんの初恋のお話が気になる……。) 2曲を歌い終えるとアイドル衣装に身を包んだマリンさん、フブキさん、ミオさんで再びMCに入り、ウェーブに挑戦。【⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン】が通っていますと、ステージを移動し、美しいウェーブで会場を彩ります。 ブーンのおもしろすぎるワンシーン。 じつはまだしっかりと挨拶をしていなかったMCのおふたり。フブキさんの「こんこんきーつね!」、ミオさんの「うち うち うちだよ 大神ミオだよ!」と改めておなじみの挨拶を決めます。そして忘れてはいけないのが、12月7日は大神ミオさんの活動6周年! 「おめでとう!」という声とともに、会場をミオさんの推しカラーである緑色に染め上げて、みんなで祝います。 「フブミオ」という会場の熱いコールで、3人でそのままパフォーマンスをすることに。小泉今日子さんの曲『なんてったってアイドル』を披露します。アイドル全開な3人のパフォーマンスに癒されます。アイドルステップもとてもかわいらしかったです。 3人がステージからいなくなると、“やかまし娘”の戌神ころねさん、白銀ノエルさん、雪花ラミィさんがクリスマス衣装で登場し、ステージを冬仕様に彩ります。そんなステージに新衣装のマリンさんが登場。キービジュアルに描かれた、本ライブのために制作された3D衣装! き、きわどい……! そのまま“やかまし娘”の4人で、冬の季節にぴったりな『恋人はサンタクロース』を披露し、会場を一気にクリスマスのような空気に変えます。4人の息ぴったりなダンスに虜になった人も多いはず。 “やかまし娘”でのMCでは、それぞれがバッチリ挨拶を決めて、マリンさんの新衣装を前から後ろまでたっぷりと紹介。角、ツインテール、胸元のハートマーク、フリフリのスカートとマリンさんの魅力をたっぷりと引き出すような新衣装は堪りませんね。その後はステージを4人で歩き回りファンサ満載でした。 MC後も“やかまし娘”で『学園天国』を元気いっぱいにパフォーマンス。パートごとにステージにそれぞれのアイコンが表示されていたり、黒板にコールが表示されたりとステージ演出もかなりこだわり抜かれていました。 賑やかな雰囲気を一気に変えたのは、『め組のひと』でした。過去にマリンさんがカバーしていましたが、ライブでも“やかまし娘”の4人で披露。「め!」の決めポーズとウィンクは最高のひと言でした。 ここで「ビッグなゲストをお呼びしています!」と言い、まさかの米米CLUBの石井竜也さんがスペシャルゲストとして登場。ふたりで『浪漫飛行』をデュエットします。米米CLUBのアルバム『浪漫飛行 トリビュートアルバム』に参加していたマリンさんでしたが、ライブで石井竜也さんとふたりで歌い上げるという夢のコラボに興奮が収まりませんでした。パイレーツ風な服装の石井さんのクールすぎる歌声と、マリンさんのかわいらしい歌声はキレイに混ざり合い、鳥肌が立つほどの圧巻のパフォーマンスでした。 『浪漫飛行』を歌い終えると、そのままMCに入ります。マリンさんの帽子をもらおうとする石井さんや、「どうも、ジョニーです」→「キャーー! ジョニー!」と昭和の一味には堪らない掛け合いが印象的でした。 石井さんがステージを離れると「やっぱりプロってちげーな!」と石井さんを称賛し、ソロで『私がオバさんになっても』を歌い上げます。マリンさんらしい選曲でエモい空間を作り、そのまま歌謡祭は幕を閉じます。もちろんライブはまだ続きます。 ライブ終盤はオリ曲でさらに熱気を上げる。DAY2へ繋ぐ演出と選曲の数々 歌謡祭の雰囲気を一気に変えたのは『I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。』(マリ箱)でした。新衣装の帽子を取ってツインテール姿に! 魅惑のセクシーダンスでは歓声が沸き、サビではコールが溢れ、ライブ終盤とは思えない盛り上がりを見せました。 そして最後のMCへ。変化した新衣装に対して「かわいい!」という声が会場に響き渡り、指をツンツンして恥ずかしがるマリンさんがかわいすぎました。「つぎで最後の曲です」と言うと名残惜しい声が溢れますが、「明日(DAY2)もあるから見に来てくれるよね!」と煽り、さらに熱気を上げます。 最後を飾ったのは『マリン出航!!』。明日の出航を感じさせるようなセトリで、DAY2の期待とトリを飾ります。「ヨホホホホ ハロへー」と会場で歌い上げる様子はまさに大海賊時代。Kアリーナ横浜をマリンさんの世界観一色に染め上げました。 そしてなんと言っても注目だったのは最後の演出。ステージにかかっていたヴェールが落ちて、海賊船が出現。DAY2にキレイに繋がるこだわり抜かれた演出には思わず感動しました。 ライブが終了すると会場には「アンコール!」が響き渡ります。会場と配信のアンコールの声に応えて、本ライブのTシャツに着替えてステージに姿を現すマリンさん。アンコール1曲目は『スキスキDieスキ超Ayeシテル』で、コール満載のライブにぴったりな曲。ノリノリで手拍子している一味や、キュートな振り付けでライブならではの盛り上がりを見せます。 アンコール後のMCでは、歌謡祭をテーマにしたライブが開催できたこと、DAY2がある喜びを語り尽くしました。そしていよいよ本当に本当の最後の曲『パイパイ仮面でどうかしらん?』を歌います。華麗な振り付け、手で仮面を作るようなポーズなど終始マリンさんに釘付けのパフォーマンス。また、配布されたパイパイ仮面を装着している一味も多く、一味の団結力に驚かされました。会場が一体となり、DAY2に期待を感じさせるようにDAY1は幕を閉じました。 1日目は歌謡祭と謳い、前半と後半にオリジナル曲、中盤に歌謡祭らしいカバー曲で構成されたセトリ。マリンさんの歌唱力とらしさを存分に感じられる選曲や演出、ステージ、ゲストなど隅々までこだわり抜かれたライブは、終始興奮しっぱなしでした。バーチャルとリアルを越えた、米米CLUBの石井さんとのデュエットもファンへの最高のサプライズ。 ひとつのライブで大胆なテーマ設定や、DAY2に繋がる演出も2日開催ならでは。ちょっぴり新鮮さも感じられた、日本トップVTuberの名に恥じないようなステージでした。配信アーカイブは2025年1月8日23時59分まで公開中なので、一度観た人もまだ観ていない人もぜひチェックを。なお、FNS歌謡祭の公開収録なども行われたDAY2の様子は下記記事を確認してみてください。 宝鐘マリン 1stライブ DAY1 セットリスト 1.Ahoy!! 我ら宝鐘海賊団☆(宝鐘マリン) 2.美少女無罪♡パイレーツ(宝鐘マリン) 3.センチメンタル・ジャーニー(宝鐘マリン) 4.UFO(宝鐘マリン、天音かなた) 5.渚のシンドバット(宝鐘マリン、天音かなた) 6.DESIRE -情熱-(宝鐘マリン) 7.初恋(宝鐘マリン) 8.なんてったってアイドル(宝鐘マリン、白上フブキ、大神ミオ) 9.恋人がサンタクロース(宝鐘マリン、戌神ころね、白銀ノエル、雪花ラミィ) 10.学園天国(宝鐘マリン、戌神ころね、白銀ノエル、雪花ラミィ) 11.め組のひと(宝鐘マリン、戌神ころね、白銀ノエル、雪花ラミィ) 12.浪漫飛行(宝鐘マリン、シークレットゲスト:石井竜也) 13.私がオバさんになっても(宝鐘マリン) 14.I’m Your Treasure Box *あなたは マリンせんちょうを たからばこからみつけた。(宝鐘マリン) 15.マリン出航!!(宝鐘マリン) 16.スキスキDieスキ超Ayeシテル(宝鐘マリン) 17.パイパイ仮面でどうかしらん?(宝鐘マリン)