悲恋かと思いきや? 好きになった人は人間じゃない…『まんが日本昔ばなし』意外すぎた“恋の相手”
毎年5月1日は「こ(5)い(1)」という語呂合わせから「恋が始まる日」とされている。新生活や新学期が始まって間もない時期でもあるので、気になる相手ができた人もいるだろう。 ■【画像】1位はどれ?「怖くて眠れない…」子どもの頃に見た「忘れられないトラウマアニメ」ランキング■ 昔から人を好きになるにはドラマがある。1975年から放送が開始され、昭和~平成初期時代に人気を博したアニメ『まんが日本昔ばなし』でも、いろいろな登場人物の恋模様が描かれている。ただし本作は昔からの伝説を取り入れたストーリーも多く、人間同士の恋愛ばかりが描かれているわけではない。ここでは『まんが日本昔ばなし』に登場する、“意外な恋のお相手”を紹介しよう。
■人の良い雷様との恋愛『そば屋にむこ入りした雷』
富山県にある昔話には、人間と雷様が結ばれたストーリーがある。それが『そば屋にむこ入りした雷』だ。 あるところに身寄りのない美しい娘が、1人でそば屋を営んでいた。すると大雨のある日、雷鳴とともに雷様が落ちてくる。暖簾を見て、そば屋に入った雷様。娘の作ったそばを食べたあとに娘が1人きりなのを案じて、“自分を婿にしてくれ”と頼むのだ。 恐ろしさから断れずに承諾した娘だったが、その日以来雷様は一生懸命そばを打ち、働き者の亭主となった。 やがてその噂は広まり、村中の人が雷様のそばを食べに訪れて店は大繁盛。噂は天まで届き、空からお月様やお日様までそばを食べにやってくる。働き者で人の良い雷様は、お勘定でお日様に騙されながらも良しとし、その後も一生懸命働き2人は幸せに暮らしたという終始ハッピーな話だった。 最初は雷様のことを怖がっていた娘だが、雷様は真面目にそばを打ち、物珍しさから多くの客も呼び込むことができたというサクセスストーリー。しかもお月様やお日様までそばを食べに来る展開は、なんともファンタジーでほっこりする。アニメの絵柄も、ずんぐりむっくりとした雷様がとても可愛らしい。 結婚前はなんだか怖そうな人で嫌だったものの、結婚してみたら実はとても良い人だったという話は昔からよく聞く。このような恋愛話は、現代社会においても通じるものがあるだろう。