大きなフライパンを振るって、もうそんなには食べられなくなった揚げ物をつくるのはやめる
習慣でなんとなくやってきたけれど、改めて考えると大変だったり無駄だったりが、身の回りには結構ある。大きなフライパンを扱う体力はなくなっているし、そもそも大掃除は必要か。エッセイスト中山庸子氏の著書「70歳を越えたらやめたい100のこと」(アスコム)から一部を抜粋し、この際、思い切ってやめてみてはと思えるものを紹介する。 【写真】「思った時に手放す」自らの断捨離ルールを持つタレントはこちら *** ■揚げ物をする 負担なく、食べたいものを食べたい分量 まず「そのつど持ち上げるのが大変だから」と、大きいサイズの揚げ油を買うのをやめました。 そしたら、自然に揚げ物をせずに済むようになりました(ちょっと悪知恵)。 正直に言って、天ぷらは昔から得意じゃなかった。我慢して揚げていると、油の匂いで気持ち悪くなって、自分は食べられなかったりしました。トンカツ、フライ系はもっと面倒。唐揚げはまだラクだけれど、もう老夫婦はほぼ食べたくならない。 今は揚げ物が食べたい場合はこの三つから選びます。 (1)デパ地下で買う (2)食材宅配サービスの冷凍食品にチェックマーク (3)「たまにだから」と外で食べる デパ地下のお惣菜類は、決して安くないけれど、揚げ物類のコスパはいいと感じる私。量もそんなにいらないので、食べたいものだけを少量買います。 宅配は、主に重たいお米や根菜類、それと冷凍品を注文しているのですが、かき揚げ丼セットとか、めっちゃ便利です。かき揚げ苦手だったから、本当にありがたいです。おいしいたれもついているし。 で、三つめが外食ですが、もうトンカツ屋さんは一人前完食できないから行かないし、天ぷらも専門店で食べるよりお蕎麦屋さんが多いかな。天ざるもいいし、先に少し季節の天ぷらつまんで、しめにせいろ。書いているうちに、お蕎麦が食べたくなってきました。 いずれにせよ、大きめ天ぷら油がキッチンから姿を消して、私の場合は断然プレッシャーなく料理ができるようになりました。