【ボートレース・桧村賢一コラム 舟券即戦力】江戸川ボートの2周レースは先手有利
流れと風がぶつかると水面が荒れる
ボートレース江戸川の競走水面は、全国で唯一全面的に河川を使用しています。東京湾から4キロ上流に位置している関係で、潮位の変化を受けます。満潮に向かう時間帯は、2マークから2マークへの上げ潮(追い潮)、干潮は1マークから2マークへと流れが変わり、下げ潮(向い潮)になります。これに風が影響して競走水面は刻々と変化して行きます。 流れと風がぶつかると波立ち、安定板を装着したレースが多くなります。周回展示1周、本番レース2周で実施することも珍しくありません。2周レースは、1Rからは少なく、中盤以降になることが多いようです。 過去3年間の1月~2月で2周レースになったのは、97レースありました。今年のように気温の変化が激しい年は、強い風が吹く日が多くなり、競走水面が荒れます。GI江戸川大賞の期間中に2周レースが実施されるかもしれません。予習を兼ねて2周レースの傾向を調べてみました。
2周レースのコース別データ(集計期間・過去3年の1月~2月)
進入(回数) 進入(回数) 進入(回数) 進入(回数) 進入(回数) 進入(回数) 21(8) 31(7) 41(5) 51(1) 61(1) 12(8) 32(6) 42(1) 52(0) 62(1) 13(15) 23(1) 43(2) 53(1) 63(0) 14(6) 24(3) 34(2) 54(2) 64(0) 15(6) 25(3) 35(4) 45(1) 65(2) 16(5) 26(3) 36(2) 46(2) 56(1) 計40回 計15回 計21回 計11回 計4回 計4回 (41.2%) (15.4%) (21.6%) (11.3%) (4.1%) (4.1%)
2周レースの決まり手
逃げ…39回(40.2%) まくり…28回(28.8%) まくり差し…7回(7.2%) 差し…13回(13.4%) 抜き…6回(6.1%) 恵れ…4回(4.1%)
2周レースは3コースまくりが多い
過去3年間の1月~2月の2周レースに限定してコース別成績を調べてみると、97レース中で1コースの1着は41.2%と、3周レースよりも1コースが決まっていません。強さが目立っているのは3コースです。まくりで先制するレースが多いのですが、内側のコースが残ります。水面が荒れているのでまくりの連動は多くありません。まくり差しや差しの決着も少なく、先手有利なレースです。配当面では3桁配当がほとんど出ていません。1枠と3枠を絡ませた中穴狙いに徹した方が良いでしょう。