「最高の万博できつつある」開催年迎え事務総長 券販売は目標の半分
仕事始めの6日、2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は、事務局のある大阪府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)で石毛博行事務総長が年頭のあいさつに臨んだ。「万博イヤー」を迎え、4月の開幕まで100日を切る中、準備は最終段階に入っている。 石毛事務総長は、幹部職員ら約50人を前に「最高の万博ができつつある」と述べ、「1300人を超える職員の皆さんがコロナ禍をはじめさまざまな困難を乗り越えて準備を進めてきた。全ては『出会いと交流の場の実現』にあるということを忘れず、ワンチームで人々の記憶に残る万博を実現しましょう」と呼び掛けた。 万博は4月13日~10月13日、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催。158カ国・地域と9国際機関が参加を予定し、2820万人の来場者を見込む。 世界最大級の木造建築物となる大屋根「リング」(1周約2キロ)は2月の落成に向けて仕上げに入っているが、参加国が自前で建設する海外パビリオンは最後の1カ国が24年12月にようやく着工するなど、一部で遅れが目立つ。 また、入場券の販売実績は約746万枚(12月25日現在)と前売り目標の1400万枚の半分にとどまる。開幕3カ月前となる1月13日からは、パビリオンの入館予約やイベントの申し込みが本格化するため、協会は軌を一にして一層のPR強化に努める考えだ。【藤河匠】