【MLB】先発投手の補強を目指すブレーブス ドジャースからFAとなったビューラーに興味か 米記者報道
ブレーブスは現時点で先発ローテーションの5枠のうち3枠しか埋まっておらず、今オフは先発投手の補強に乗り出すことが確実視されている。そんななか、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者が報じたところによると、ドジャースからFAとなったウォーカー・ビューラーに興味を示しているチームのなかにブレーブスも含まれているようだ。レキシントン生まれのビューラーはバンダービルト大出身。新天地として地元からそれほど離れていないアトランタを選択する可能性はありそうだ。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在30歳のビューラーは2015年ドラフト1巡目(全体24位)指名でドジャースに入団し、2017年9月にメジャーデビュー。2019年に自身初の2ケタ勝利を挙げると、2021年には16勝4敗、防御率2.47、212奪三振という好成績をマークした。しかし、翌2022年以降は故障に悩まされ、2023年はトミー・ジョン手術で全休。復活を目指した今季はレギュラーシーズンの16先発でわずか1勝に終わった。しかし、ワールドシリーズでは第3戦で勝利投手となり、中1日で志願登板した第5戦では胴上げ投手に。短期決戦での強さを証明し、ポストシーズン終了後にFAとなった。 ブレーブスはマックス・フリードとチャーリー・モートンがFAとなり、右ひじの手術を受けたスペンサー・ストライダーが来季の開幕に間に合わないため、現状では先発投手がクリス・セール、レイナルド・ロペス、スペンサー・シュウェレンバックの3人しかいない。オフに入ってトレードで獲得したグリフィン・キャニングのほか、イアン・アンダーソン、AJ・スミス=ショウバー、ハーストン・ウォルドレップ、ブライス・エルダーといった候補はいるものの、補強に動くことが確実視されている。 補強資金にあまり余裕がなく、スミス=ショウバーやウォルドレップといった若手有望株が控えていることを考えると、ブレーブスとしては1年契約での補強がチーム状況にフィットするかもしれない。ビューラーが自分の価値を上げるために1年契約を結んで来季好成績を残し、再びFA市場に出ることを考えているのであれば、ブレーブスとビューラーの利害が一致する可能性もあるだろう。 ブレーブスには投手育成や投手再生の実績もあり、今季はセールが復活を遂げ、ロペスは先発再転向が見事に成功。復活を目指すビューラーにとって、ブレーブスは理想的な新天地となる可能性もありそうだ。